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今夏移籍?冨安健洋の”特殊な”契約内容判明!アヤックスは「望んでいない」

冨安健洋 写真:アフロスポーツ

 アヤックス所属の日本代表DF冨安健洋はチームメイトのDF板倉滉と同じく、2026年夏に移籍することが濃厚。残留の可能性は残っているものの、クラブ側が選手サイドの要求を受け入れるためのハードルは高いという。

 かつてアビスパ福岡、アーセナルなどでプレーしていた日本代表DFが、わずか数か月で岐路に立たされている。オランダの有力メディア『サッカーニュース』が報じた内容は衝撃的だ。

 まず整理すべきは、この報道の核心にある「契約の構造」だ。

 『サッカーニュース』によれば、冨安とアヤックスの契約内容は、「出場試合数に応じて報酬が支払われる契約を結んでいる。つまり、試合に出場した場合にのみ給与が支払われる形となっている」という。これは通常の移籍では珍しい形態であり、いわばアヤックスにとって”リスクヘッジ型”の獲得だった。実績ある同選手を、クラブは「まず様子を見る」という姿勢で迎え入れたわけだ。

 ここに「光と影」がある。

 冨安個人のパフォーマンスは疑いようがない。アーセナル時代から証明されてきた対人守備の強度、右サイドバックとセンターバック双方をこなせるユーティリティ性、そして日本代表での絶対的な地位。市場価値という観点では、まぎれもなくトップクラスの守備者だ。だが現実として、アヤックスはエールディビジで5位に沈み、UEFAチャンピオンズリーグ出場はほぼ絶望的。現時点でクラブが見据えられる来季の欧州舞台は、UEFAカンファレンスリーグが最も現実的という状況である。

 そのうえで同メディアは冷静に断じた。「クラブが彼の要求を満たすことは難しい。アヤックスもそれを望んでいない」。

 残留へのシナリオは、事実上一本しかない。

 冨安自身が給与条件で「大幅な譲歩」をするか、さもなければアヤックス幹部が直々に説得のテーブルにつき、条件面で歩み寄るかだ。『サッカーニュース』の表現は辛辣だった。クライフが冨安を来季の核戦力と位置づけるなら、「懇願する必要がある」とまで書いている。強豪クラブのGMが、選手に対して「膝をつく」構図だが、同メディアは「アヤックスはそれを望んでいない」と報じている。

 とはいえ、冨安の側にも現実的な計算はあるはずだ。UEFAカンファレンスリーグ出場が精一杯のクラブで、出場給ベースの契約のまま2シーズン目を迎えることは、冨安自身のキャリアダウンにつながる。すでにブンデスリーガ方面からの関心も報じられているだけに、アヤックスが高額年俸を提示しない限りは、次のステップへと向かうはずだ。