日本代表MF遠藤航(リバプール)が、DF冨安健洋(アーセナル)のプレースタイルや現地の評価の言及。「計算できる選手」と評しているが、怪我でプレミアリーグ開幕から出遅れているだけに、厳しい声も挙がっているようだ。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で8月22日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」では、遠藤が日本代表OBの内田氏と対談。リバプール移籍1年目の自身のパフォーマンスを振り返ったほか、2023/24シーズンのプレミアリーグベストイレブンを発表しているが、FWアーリング・ブラウト・ハーランドなど、マンチェスター・シティから6選手を選んだ一方、MF三笘薫(ブライトン)や冨安など日本人選手を含めなかった。
ただそれでも同選手は、DFアンドリュー・ロバートソン(リバプール)を選んだ左サイドバックについて、「日本人選手で悩むとしたら冨安を入れるかどうかだった」と告白。「現地での評価はすごく高いと思う。アーセナルファンの中でもそうだと思うし。あれだけ計算できる選手はなかなかいないんじゃないかな。複数ポジションでプレーできるし」と日本代表のチームメイトを称賛。サイドバック、センターバックでのプレーが可能な点を強調する形で「計算できる選手」としている。
遠藤から評価されている冨安だが、2021年8月のアーセナル加入以降は決して順調なキャリアを歩んでいるとは言えない。ふくらはぎに問題を抱えるなど、コンディション不良により離脱を繰り返しており、2024年夏のプレシーズン期間中にも、膝の怪我により練習試合を欠場。プレミアリーグ開幕戦でもベンチ外となると、英メディア『スポーツモール』は同選手の今後について「最速でも9月15日開催のトッテナム・ホットスパー戦での復帰」とリポート。9月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選での日本代表招集外が濃厚だ。
負傷離脱が多いだけに、7月には英メディア『フットボール・ロンドン』が「膝の怪我により、冨安に疑問が生じている。サポーターから不満の声が挙がっている」と報道。一部から計算できない選手と烙印を押され、アーセナルに日本代表DFの放出を求める声も湧き起こっているという。ボローニャ復帰の可能性やサウジアラビア移籍の可能性も報じられるなど、周囲が騒がしいとはいえ、日本代表のチームメイトである遠藤は冨安に絶大な信頼を寄せているようだ。
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