大岩剛監督率いるU23日本代表は、日本時間2日深夜開催のパリ五輪男子サッカー競技準々決勝で、スペイン代表に0-3と敗北。オフサイド判定によるFW細谷真大(柏レイソル)のゴール取り消しが物議を醸しているが、元日本サッカー協会(JFA)元関係者もダハン・ベイダ主審を批判している。
日本は0-1とビハインドの27分、右サイドでDF関根大輝(柏)からのスルーパスにMF山田楓喜(東京ヴェルディ)が反応。スペースに走り出した瞬間、副審がフラッグを上げていないにもかかわらず、主審はオフサイドと判定。山田より後方のポジションに相手選手がいただけに、誤審の可能性が取りざたされている。
そして43分には細谷がペナルティエリアでの反転シュートからゴールネットを揺らしたものの、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入。主審はOFR(オンフィールド・レビュー)を行わず、オフサイドの判定でゴールを取り消したが、MF本田圭佑はXで「マジでこれオフサイドになるん?もうサッカーのルールがよく分からん。。」と投稿。日本代表OBの福西崇史氏も「今まで見たことがない判定」と驚きを隠せなかった。
ダハン主審の判定には、『株式会社ミッションスポーツ』の満田哲彦CEO(最高経営責任者)も反応。元電通本社スポーツ局オリパラ室営推部長、元JFAマーケティング担当部長という肩書きを持つ満田氏は、Xで試合後に「一番最初の、なぞの、線審も旗をあげていないオフサイドで、実はこの試合、壊された。お互いギリギリの勝負だから、なんの意味もないオフサイド判定が流れを分けた。この審判の罪は重い。(細谷のシュートじゃなく、その前ね)」と、山田のオフサイド判定に苦言。「相変わらず、ヨーロッパ礼賛で、大岩監督の起用や戦術を評論するのが出てくるけど、そのレベルじゃない」と私見を述べている。
また、細谷のゴール取り消しにも「ディフェンダーは、ボールを受ける相手にめちゃくちゃ接近して肘か足を出させればいいじゃん。ルール変わるぜ、これ許してたら」「選手を背にして、腕も、足も出ないでボール受けるって、できる」などと、異論を唱えている。
モーリタニア人のダハン氏は、今年4月はじめに行われたCAFチャンピオンズリーグ準々決勝のヤンガ・アフリカンズ対マメロディ・サンダウンでも主審を担当。この一戦では、0-0で迎えた57分にヤンガ所属選手の放ったシュートがクロスバーに直撃。ボールはゴールラインを割った位置でバウンドしたにもかかわらず、ベイダ主審はノーゴールと判定した。
試合後、タンザニアメディア『シティズン』は「ベイダ主審に八百長疑惑。アフリカンズのゴールを認めなかった件で調査を受けている」とリポート。ヤンガは「VARを適用可能なシーンだったにもかかわらず、主審が映像チェックを行わなかった」として、アフリカサッカー連盟(CAF)に異議を申し立て。アフリカ人の元審判員など一部識者からもベイダ主審の判断に対する疑問の声が挙がっていたという。
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