サッカー日本代表「森保ジャパン」のGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)は、17日開催のキリンチャレンジカップ2023(国際親善試合)チュニジア戦でフル出場。2-0とクリーンシートでの勝利に貢献しているが、韓国国内では鈴木のプレーにくわえて肌の色に注目している。
ガーナ人の父と日本人の母を持つ鈴木は、パリ五輪世代の正守護神として活躍。シント=トロイデンVV(STVV)でもGKシュミット・ダニエルにかわって正GKの座を確保すると、昨年7月のEAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会以来となるA代表メンバー入りを果たした。
そんな鈴木は13日のカナダ戦で出番がなかったものの、ノエビアスタジアム神戸開催のチュニジア戦でスタメン出場。試合終了間際にポスト直撃のシュートを浴びたものの、セットプレーにおける的確な飛び出しからのパンチングなど、身体能力の高さを活かしたプレーを見せた。
ただ韓国紙『朝鮮日報』は「日本代表のゴールキーパーが黒人選手だと?」と、見出しで同選手の肌の色を強調。STVVでのパフォーマンスを紹介しているほか、「鈴木は今後、韓国代表と激突する可能性がある。昨年6月、ウズベキスタンで開かれたAFC U-23アジアカップの準々決勝でフル出場。この一戦で、韓国には0-3と敗れた」と、同選手への警戒を強めている。
日本代表のGK陣では、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)まで権田修一(清水エスパルス)が正守護神を務め、シュミット・ダニエル(STVV)と川島永嗣(無所属)がバックアッパーという立ち位置だった。
しかしW杯後は清水のJ2降格もあり、権田が一度も代表に招集されていないほか、川島は代表引退。今月の代表メンバーではシュミットが落選したほか、ポルティモネンセの正守護神である中村航輔もコンディション不良により招集外。鈴木や大迫敬介(サンフレッチェ広島)らがメンバー入りしていた。
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