カタールW杯日本代表DF板倉滉は昨年7月、マンチェスター・シティからブンデスリーガ(ドイツ1部)ボルシア・メンヒェングラートバッハへ完全移籍。ボルシアMGの中心選手として活躍しているだけに、マンチェスター・シティによる同選手の評価や売却交渉内容への批判が沸き起こっている。
板倉滉は2021年8月にマンチェスター・シティからシャルケへレンタル移籍すると、守備陣の主力選手としてシャルケのブンデスリーガ昇格に貢献。しかしシャルケが600万ユーロ(約8億5000万円)の買い取りオプションを行使しなかったことにより、1年での退団となった。
その後、同選手にはブンデスリーガやプレミアリーグの複数クラブが関心。ただマンチェスター・シティは争奪戦激化による移籍金高騰の可能性がありながらも、500万ユーロ(約7億円)でボルシアMGへ放出した。
スペイン紙『エル・ナシオナル』は「マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督に許されざる過ち!選手のクビでミスを犯した」とし、売却の失敗例として板倉滉を紹介。
「シャルケ退団後、バイエル・レバークーゼン、クリスタル・パレス、ウルバーハンプトン・ワンダラーズといったクラブが板倉滉を獲得候補に入れていた。そのためもっと高額なオファーが届く可能性があった」
「しかしマンチェスター・シティは、この日本代表選手の将来性を信じなかった。買い戻しオプションや、次の売却の際に移籍金の一部を手に入れるための条項を一切含めなかったのである」と、マンチェスター・シティとボルシアMGの取引内容をリポート。
「グアルディオラ監督はマンチェスター・シティが保有していた選手の才能を適切に評価できなかったという責任を負わなければならない」と、マンチェスター・シティの選手売却交渉に厳しい視線を送っている。
カタールW杯で活躍し、ブンデスリーガの舞台でも本来のパフォーマンスを発揮している板倉滉。カタールW杯開催期間中にはユベントスからの関心も報じられただけに、マンチェスター・シティの同選手に対する評価は誤っていたと考えられる。
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