Jリーグ 鹿島アントラーズ

鈴木優磨が鹿島復帰確実と報道も…STVVの財政面に大打撃!?

鈴木優磨 写真提供: Gettyimages

 シント=トロイデンVV(STVV)に所属するFW鈴木優磨(25)は、鹿島アントラーズ復帰がほぼ確実と伝えられている。ただ、鈴木優磨の売却によってSTVVの赤字を補填することは厳しいかもしれない。2日、ベルギーメディア『VOETBAL』が伝えている。

 鈴木優磨は昨季終了後にSTVV退団が噂されていたが、ベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュなど複数クラブからのオファーを拒否。くわえて、移籍市場最終日に2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のシャルケ移籍が間に合わなかったこともあり残留していた。

 その後、公式戦出場を拒否していたことについてチームメイトやベルント・ホラーバッハ監督に謝罪。9月から再びピッチに立っているが、今季ここまで10試合の先発出場でわずか2ゴールと苦戦していた。

 すると、昨年末に同選手退団の可能性をベルギー国内メディアが報道。選手サイドがセリエA(イタリア1部)やラ・リーガ(スペイン1部)からのオファーを待っていると伝えられていたが、鹿島アントラーズへの復帰で合意に達したと今月2日に日本国内メディアが報じている。

 一方、ベルギーメディア『WALFOOT』の報道によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客でのホームゲーム開催を余儀なくされたこともあり、STVVはおよそ500万ユーロ(約6億5000万円)の損失を計上したとのこと。その中、鈴木優磨を今季終了後までに売却することにより、300万ユーロ(約3億9000万円)以上の収入を見込んでいたという。

 しかし、『VOETBAL』は「鈴木優磨がSTVVとの契約を2023年6月まで残す中、鹿島アントラーズへの復帰によって、STVVが利益を上げられるかどうかは未知数」と主張。クラブの損失額を埋めることは期待できないという見解を示している。

 ヨーロッパでのステップアップを目指していたものの、鹿島アントラーズ復帰を決断したことで鈴木優磨はJリーグファンに衝撃をもたらしている。