
8月8日に開幕する2026/27シーズンの明治安田J2リーグ。来たるシーズンに向けて、現在各チームは調整を行なっている。
新シーズンのJ2リーグは、1シーズンでJ1に復帰したい横浜FC、湘南ベルマーレ、アルビレックス新潟などの降格組や、スペイン出身のナルシス・ペラッチ・ナダル新監督を迎えたRB大宮アルディージャ、元日本代表の槙野智章監督率いる藤枝MYFC、J2初挑戦のテゲバジャーロ宮崎、栃木シティFC、ヴァンラーレ八戸ら恐れ知らずの新鋭クラブなどに注目が集まり、激戦必至になることが予想される。
ここでは、今年2月から6月にかけて行われた明治安田J2・J3百年構想リーグの戦いや今オフの移籍などを基に、2026/27シーズンに面白いサッカーを展開するであろう5クラブを、筆者独自の視点から紹介する。

ジュビロ磐田
1チーム目には、ジュビロ磐田を挙げる。百年構想リーグでは、攻撃の決定力不足と守備の組織崩壊が重なり、地域リーグラウンド(EAST-B)8位と低迷。その後に行われた最終順位決定戦でもJ3リーグのFC大阪にPK戦の末に敗れ、総合32位という屈辱的な結果で幕を閉じた。
あまりの低迷に磐田はこの半年間で志垣良監督、三浦文丈監督と2度の監督交代を経験。2シーズンぶりのJ1復帰を目指して、6月15日に秋葉忠宏監督の就任を発表した。秋葉監督といえば、圧倒的な熱量と勝つためのディティールをチームに注入することや、アグレッシブな守備を植え付けることで知られており、2024シーズンに当時率いていた清水エスパルスをJ1昇格に導いた経験を持っている。
また、磐田は今オフに攻守に即戦力級のタレントを揃える大型補強を敢行。攻撃陣では、ブラジルからFWイアゴ・テレス(ロンドリーナEC)やFW太田龍之介(ファジアーノ岡山)、FW野澤零温(FC東京)、MF小原基樹(サンフレッチェ広島)をそれぞれ期限付き移籍で獲得し、元日本代表MF乾貴士(ヴィッセル神戸)やFW佐藤大樹などJ2で結果を残した実績をもつタレントも新たに加入した。
守備陣でも、中盤で攻守両面で違いを見出せるブラジル人MFユーリ・ララ(ミラソウ)やDFダニーロ(水戸ホーリーホック)、実力派GK牲川歩見(浦和レッズ)をそれぞれ完全移籍で獲得。新戦力が噛み合えば今シーズンのJ2を圧倒する可能性はグッと高まるはずだ。

RB大宮アルディージャ
2チーム目には、RB大宮アルディージャを挙げる。百年構想リーグでは、【4-2-3-1】の新布陣を採用。リーグトップの41得点を叩き出す爆発的な攻撃力や前線からのハイプレスによる即時奪取(ゲーゲンプレス)など、J2昇格へ向けた大きな武器となる手応えを得た。地域リーグラウンド(EAST-B)を10勝2分8敗で4位でフィニッシュすると、プレーオフラウンドでは横浜FCに苦杯をなめたが、最終的に総合15位で終えた。
リーグ随一の攻撃力を誇る一方、20試合で31失点を喫した守備の脆さは明確となった。前線からのプレスを剥がされた際、密集の裏を突かれて簡単にゴール前まで運ばれるシーンが頻発した。また、リーグ終盤戦での逆転負けなど、ゲームコントロールの甘さや試合中の修正力にも課題が残った。
6月24日、大宮はストーク・シティ(イングランド)での監督経験があるナルシス・ペラッチ・ナダル監督を迎えることを発表。親会社のレッドブルグループが掲げる「縦への推進力と即時奪回(ゲーゲンプレス)」に更なる磨きをかけることはもちろんだが、ボールの位置とスペースの管理を基準とした組織的守備を構築し、課題の守備の改善を目指していく。
ナダル新監督が強固な守備を再建できれば、2017シーズン以来のJ1昇格を一気に手繰り寄せることができるだろう。
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