
ブラジル代表はFIFAワールドカップ北中米大会決勝トーナメント1回戦で、日本代表に2-1で勝利したものの、ラウンド16ではFWアーリング・ハーランド擁するノルウェー代表に完敗。日本戦前、FWネイマールやブラジル代表の地力について持論を展開したFW塩貝健人(ボルフスブルク)に批判や誹謗中傷が殺到していたが、ノルウェー戦後に塩貝への見方が変わっている。
ブラジル紙『revista forum』は6日に「塩貝健人の発言は正しかった。もはやブラジルはかつてのブラジルではない」という見出しのもと、ブラジル代表の現状や塩貝のコメント等を特集。「ブラジル代表と日本代表が対戦する前日、塩貝健人の発言は「傲慢だ」と受け止められた。「ブラジルはもう昔のブラジルではない」と語ったことで、彼は尊大だと批判され、SNSでも批判の的となった」とした上で、ノルウェー戦後に浮き彫りとなった同国代表の問題点について、以下のように伝えている。
「ブラジル代表はピッチ上で応えた。日本を下して、この話題もそれで終わったかに思われた。しかし、その数日後、現実は相手選手の挑発よりもはるかに厳しい結論を突きつけた。ラウンド16でノルウェー代表に敗れた今となっては、塩貝の言葉が間違っていたとは言い難い。ブラジルは本当に、もはやかつてのブラジルではない」
「これは才能が不足しているという意味ではない。むしろ、ブラジルは今なお世界屈指の才能を持つ選手たちを輩出し続けている。問題は、才能だけでは、もはやワールドカップを制することはできないということだ」
「他国が戦術面を進化させ、計画性や強度、組織力を高めてきた一方で、ブラジルはいまだに過去の栄光に縛られているように見える。ユニフォームの重みが努力を上回ると信じ続けている。しかし、現実はそうではない。今回もブラジル代表は、決勝トーナメントで個人技頼みの戦いを続けた。そして、その個人技が機能しなかった時、代替案は存在しなかった。その状況で、ネイマールだけを最大の戦犯にするのは不公平だ」
「カルロ・アンチェロッティは誰もが認める輝かしい実績を携えてブラジル代表監督に就任した。欧州クラブ史における屈指の名将であることは疑いようがない。しかし、代表監督には別の資質が求められる。試合の構造を読み解く力、戦術モデルを適応させる能力、そして限られた時間で組織的な仕組みを構築する能力だ。その点で、ブラジル代表は大会を通じて最後まで乏しい内容だった」
その上で、同メディアは「現在のブラジルは、まさにそれである。すでに変化したサッカーの中で、古い発想だけで生き残ろうとしている」と批判。「今大会で最も耳が痛い言葉は、ブラジル人によるものではなかったのかもしれない。それは、W杯の主役ですらなかった日本人の若きFWの口から発せられた。塩貝健人は正しかった」と主張。
「W杯の主役ですらなかった」と皮肉を交えながら日本代表アタッカーの発言内容に触れた上で、「ブラジルは、もはやかつてのブラジルではない。そして、それを証明したのは、ほかならぬブラジル代表自身だった」と締め括っている。
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