プレミアリーグ

データが語るプレミアリーグの意外な真実【2025/26】

プレミアリーグ 写真:アフロスポーツ

2025/26シーズンのプレミアリーグ(イングランド1部)は、最後まで手に汗握る劇的な幕切れとともに全日程を終了した。長きにわたる激闘の末、頂点に立ったのはアーセナル。マンチェスター・シティとの熾烈なタイトルレースを制し、実に22年ぶりとなる悲願のリーグ制覇を成し遂げた。

個人賞に目を向けると、ブレントフォードのFWイゴール・チアゴがシーズン終盤まで猛追を見せたものの、最終的にはマンチェスター・シティのFWアーリング・ハーランドが27ゴールを記録し、イングランドでの4年間で3度目となるゴールデンブーツ賞を獲得した。また、プレイメーカー賞は、1シーズンで21アシストという記録的な数字を叩き出したマンチェスター・ユナイテッドのMFブルーノ・フェルナンデスが圧倒的な成績で受賞している。

それ以外のデータにも目を向けると、非常に興味深い事実が浮かび上がる。ここでは、その中から特に印象的なおもしろいデータを紹介していく。


最も成長したクラブ

昨シーズンから最も勝ち点を伸ばしたクラブはマンチェスター・ユナイテッドである。前年度の15位という屈辱的な成績から劇的な復活を遂げた。彼らにとって順位を上げる以外の道がなかったとはいえ、その改善ぶりは圧倒的だった。ルーベン・アモリム監督時代の悲惨な終幕から一転、マイケル・キャリック監督の下で再建されたチームは、前年比で驚異の「プラス29ポイント」を達成。これはプレミアリーグ全クラブの中でも群を抜く躍進となった。

一方、最も期待外れのシーズンとなってしまったのは、皮肉にも前回王者のリバプールだ。アルネ・スロット監督率いるチームは、プレミアリーグ史上異例とも言える低調なタイトル防衛戦を強いられ、最終的には勝ち点60の5位でシーズンを終えた。これは前年比「マイナス24ポイント」という惨憺たる数字である。昨夏には、FWディオゴ・ジョタが交通事故で急逝するという大きな悲劇もあった。それだけに、チームにとっても精神的に難しいシーズンだったことは想像に難くないが、結果面でもファンの期待を大きく下回る1年となってしまった。


リードを守り切れなかったクラブ

リードした状況から勝ち点を落とすのは、順位を上げるための足かせになるだけでなく、チームに精神的なストレスも与える。そんな“勝ち点こぼし”が最も目立ったのは、実に27ポイントものリードを失ったニューカッスル・ユナイテッドだ。

エディ・ハウ監督率いるチームは、国内リーグに加えてヨーロッパの大会など4つのコンペティションを掛け持ちする過密日程を強いられた。その結果、シーズンを通したパフォーマンスの安定性を欠き、特に試合終盤での強度が低下。リードを守り切れない展開が目立った。ハウ監督自身も、3月に行われたサンダーランドとのタイン・ウェア・ダービー後「リードを守りに入りたいと思ったことは一度もない。常に追加点を狙っているが、なぜか非常に消極的で受け身になってしまう。大きな失望だ」とコメントし、落胆を隠さなかった。この試合でも57分までリードしながら、最終的には1-2で逆転負けを喫している。

対照的に、リードを守り切る強さを見せたのがノッティンガム・フォレストである。彼らは先制した16試合で5回の引き分けを含む無敗を記録し、見事に逃げ切る術を身につけていた。シーズン中に4人の監督が入れ替わるという波乱の1年だったが、最終的に指揮を執ったビトール・ペレイラ監督は、この終盤戦での勝負強さに来シーズンへの手応えを感じていることだろう。


アルネ・スロット 写真:アフロスポーツ

アディショナルタイムで最も輝いたクラブ

試合の最終盤、90分を過ぎたアディショナルタイムに最も試合を動かしたのはリバプールだった。彼らはこの時間帯にリーグ最多の10ゴールを記録。一方で失点は7に抑えており、土壇場で試合を動かす力を持っていたことがうかがえる。

アルネ・スロット監督率いるチームは、最後まで勝利への執念を燃やし続け、その姿勢はシーズン序盤から大きな特徴となっていた。実際、若手FWリオ・ングモハがニューカッスル戦で決めた“100分弾”のような劇的なゴールも生まれている。一方で、FWエディ・エンケティアやFWアーリング・ハーランドらにアディショナルタイムで痛恨の失点を喫し、勝利目前から勝ち点を取り逃す展開も少なくなかった。試合終了の笛が鳴るまで、リバプールの試合から目を離すことはできなかった。


ロングスローを駆使したクラブ

セットプレーに関連して、今季のプレミアリーグでは、相手陣内深くで得たスローインを直接ペナルティエリア内へ投げ込む「ロングスロー」の戦術的価値が大きく高まった。実際、攻撃的スローインから生まれたゴール数はリーグ全体で43得点に達し、昨シーズンの20得点から倍増。過去シーズンと比較しても際立った増加傾向を示している。この戦術を最も積極的に活用したのがクリスタル・パレスである。

DFクリス・リチャーズとMFジェフェルソン・レルマという“強肩”を擁するチームは、攻撃時のスローインの実に73%をペナルティエリア内に投げ込み、ブレントフォードなどを抑えリーグトップの割合を記録した。

しかし、その多用ぶりとは対照的に、そこから生まれたシュート数は22本。チャンスを最大限に活かす効率性という点では課題を残している。なお、この戦術からの得点数が最も多かったのは、キース・アンドリュース監督率いるブレントフォードで、6ゴールを記録している。

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名前:秕タクオ

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