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冨安健洋は「様子見」も…アヤックスに10億円の壁?アヤックス退団決定的か

冨安健洋 写真:アフロスポーツ

 FIFAワールドカップ北中米大会日本代表候補であるDF冨安健洋は、チームメイトのDF板倉滉と同じく、2026年夏にアヤックスを退団する可能性が取りざたされている。オランダ有力メディア『VP』が伝えた内容は、クラブ番記者の肉声として重みがある。現地メディア『AD』がすでに報じているとおり、冨安はアーセナル時代に年俸500万ポンド(約10億円)を受け取っており、「これはアヤックスの給与体系には収まらない金額だ」と明言されている。

 アヤックス番のマイク・フェルヴァイ記者は『デ・テレグラーフ』のポッドキャスト『Kick-off』で、冨安の起用法に言及しつつ、「彼のプレーを見てきたが、どの程度の給与かは分からないにせよ、アヤックスは彼を引き留めるべきだ」と踏み込んだ。番記者がここまで明言するのは異例に近い。

 だがクラブの現実は厳しい。『サッカーニュース』はすでに「クラブが彼の要求を満たすことは難しい。アヤックスもそれを望んでいない」と報じており、冨安の契約は出場給ベースという特殊な形態。クラブはリスクを最小化する形で獲得した経緯があり、大幅な年俸アップに踏み切る体力も意欲も、現時点では見えない。

 一方で冨安の側にも、このまま留まる理由は薄れつつある。エールディビジ4位、来季UEFAチャンピオンズリーグ出場は微妙。来季の欧州舞台はヨーロッパリーグやカンファレンスリーグが現実的な天井だ。

 フェルヴァイが「冨安の慰留に全力を尽くすべき」と訴えるほど評価されながら、クラブは動かない。この構図が続けば、冨安が「フリーで次のステップへ」という結末は避けられない。ブンデスリーガ方面の関心が現実のオファーに変わる前に、アヤックスが腰を上げるかどうか。同記者は「彼はまだワールドカップ出場を望んでいる。しばらくは様子を見るだろう」と伝えているが、選手サイドがどこにアヤックスとの交渉期限を設定しているのかも気になるところだ。