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日本代表のブラジル撃破で「死語に」“浦和レッズ排除”埼スタ指定管理問題追及の元選手が持論

日本代表 写真:Getty Images

 日本代表は10月14日に行われた国際親善試合(キリンチャレンジカップ2025)でブラジル代表に3-2で勝利。カタールW杯でのドイツ代表、スペイン代表戦につづき強豪を撃破したが、この快挙に埼玉県議会議員の諸井真英氏が反応。元サッカー選手である同氏は、浦和レッズが埼玉スタジアムの指定管理者から外れた問題について追及している政治家として有名だ。

 諸井氏は、試合後にXを更新。「対日本代表史上初の歴史的敗戦にブラジルメディアは『惨憺たる後半』と酷評」と切り出すと、「私が在伯時代によく言われた、ブラジルの諺 futebol japonês (日本人にサッカーは無駄)との言葉は完全に死語になった」とポストしている。

 そんな諸井氏は、大学進学後にブラジルのサンパウロへサッカー留学をしていたが、SNSユーザーからのコメントに答える形で、こう当時の状況を振り返っている。

 「私がいた頃は日本がまだワールドカップに出たことがない時代でした。 日本人は”futebol japonês”(日本人にサッカーは無駄)と呼ばれていましたが、同時に japones garantido(日本人は信頼できる)との言葉もありました。 これは勤勉、誠実、努力などの日本人移民の姿がブラジル社会で高く評価された証です。 でもサッカーは下手くそだと認識されていました」

 なお、諸井氏は埼玉スタジアムの指定管理者に浦和レッズではなく『公益財団法人埼玉県公園緑地協会』を指名した県の審査について、再三にわたり追及。『現代ビジネス』が3月20日、審査の過程で一部の県議会議員が介入した可能性を報じると、「これは不正な指定管理者選定であることは明らかだが、不正に関与した人間は説明責任が求められると思うが」と指摘している。

 また、2025年8月にサンフレッチェ広島のホームスタジアムであるエディオンピースウイング広島を訪問した際には、「チーム関係者、市の担当と話している中で、埼スタは浦和レッズを指定管理者から追い出した、と伝えると一様に『理解できない』『埼玉県は何考えてるんだ』という反応。重きを置くところ、目線が違う運営を行なっていると結果は変わってくるということ。多くの関係者からは非常識と見られていることは間違いない」と、埼玉スタジアムの管理体制に苦言を呈していた。