Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜F・マリノス、下位脱出の必須補強ポイントを徹底解説【J1リーグ2025】

横浜F・マリノス 写真:Getty Images

Jリーグ屈指の名門クラブであり、鹿島アントラーズと同様に過去1度もJ2への降格経験のない横浜F・マリノスが窮地に立たされている。今季は新たにイングランド代表や同国の名門チェルシーなどでコーチとして実績のあるスティーブン・ホーランド氏を指揮官として招聘し新体制でスタートを切った横浜FM。

しかし、リーグ戦は開幕から4戦未勝利と苦しむことに。第6節のガンバ大阪戦で今季初勝利を挙げたものの、以降はクラブワーストの7連敗を含む11戦未勝利と長いトンネルを経験。第12節の清水エスパルス戦を最後に、それまでヘッドコーチを務めていたパトリック・キスノーボ氏へと監督交代に踏み切っている。だが、ノックアウトステージまで駒を進めていたAFCチャンピオンズリーグエリートでも準々決勝でアル・ナスル(サウジアラビア)に1-4で敗戦とグループステージで見せた強さを示すことができなかった。

幸い直近は、首位鹿島戦の勝利を皮切りに2連勝しており、今季初の連勝と5月全敗の阻止に成功。わずかながら光明が見えた2戦となったが、残留圏内である17位との勝ち点差は「5」とまだ開きがあり、抜け出すにはさらに連勝を伸ばす必要がある。そのためにも、現状でのチームとしてのレベルアップはもちろんだが、同時に今夏の移籍市場での戦力アップも求められることは間違いない。ここでは、J1残留を目指し後半戦に臨む横浜FMの夏の補強について、そのポイントを考察していく。


トーマス・デン 写真:Getty Images

補強ポイント1:センターバック

補強が最優先となるポジションはセンターバックだろう。昨2024シーズン終了後、冬の移籍でDFエドゥアルドやDF畠中槙之輔、DF上島巧巳といった主力選手が相次いで国内他クラブへ移籍。守備陣の再構築を余儀なくされていた。

もちろん、戦力流出による穴を放置するわけではなく、コロンビア人センターバックのDFジェイソン・キニョーネスや国内2クラブで経験のあるDFトーマス・デンといった選手たちを補強。穴埋めを図り今季に臨んだが、序盤から新戦力のキニョーネスが負傷離脱する不運に見舞われ、またMF山村和也やDF渡邊泰基もベンチ外が多くなっており、シーズン折り返し地点が近くなっても守備陣の構築はまだ途上と言える。

そんななかでも、DF諏訪間幸誠の台頭はクラブの将来を考えれば大きな希望だったが、5月中旬に負傷が発表され守備陣はますます窮地に立たされたと言わざるを得ない。現時点では最も緊急で補強の必要なポジションと考えて間違いないだろう。

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名前大島俊亮
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