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【天皇杯2025】1回戦で番狂わせを起こしそうなアマチュアのカード5選

筑波大学 写真:Getty Images

RB大宮アルディージャ(J2)vs 筑波大学(茨城県代表)

場所:NACK5スタジアム大宮

大学サッカー界ナンバーワンの名門、筑波大学。2017年の第97回大会では、当時J3のY.S.C.C.横浜、当時J1のベガルタ仙台、当時J2のアビスパ福岡と、Jクラブを次々と倒して4回戦にまで進出した。当時J1の大宮に敗れ、それ以来の対戦となる。

2017年当時の筑波大は、当時3年生のMF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)を筆頭に、MF西澤健太(サガン鳥栖)、MF鈴木徳真(ガンバ大阪)、MF高嶺朋樹(北海道コンサドーレ札幌)らを擁し、大学サッカー部のレベルを超えた“プロ予備軍”とも言えるチームだった。

2022年の第102回大会でも、2回戦でJ1柏レイソルを相手に大善戦(0-1)。「対Jクラブ」の戦績では3勝8敗だが、8敗中3試合が1点差、2試合が2点差。そして3勝全てが1点差もしくはPK戦の末での勝利だ。僅差で痺れるゲームとなることは必至だろう。

また、昨2024年の第104回大会では、J1首位を快走していた町田ゼルビアをPK戦の末に破り、その後の町田の黒田剛監督の言動も含め、話題を集めている。

現在、筑波大は関東大学リーグ1部で首位を快走し、2024年卒業生からも5人のJリーガーを輩出した。茨城県予選決勝では、同じくJリーガー輩出実績が豊富な流通経済大学に苦戦したものの1-0で競り勝ち、4年連続通算35回目の天皇杯本戦出場を決めた。

筑波大サッカー部と言えば、7つもの部署からなる「パフォーマンス局」があり、自チームの課題を可視化させるだけではなく、対戦相手のスカウティングも行っていることで知られる。既にRB大宮アルディージャの分析も着々と進めているハズで、J1昇格圏内に位置し、2年連続昇格を狙っている大宮といえど油断ならない相手だ。

一方、大宮の長澤徹監督は、メンバー選考に頭を悩ませることだろう。ホーム戦とはいえ相手は強豪大学。翌週にジュビロ磐田戦を控えるとあって、出来ることならレギュラーを1週休ませたいところだろうが、メンバーを落とし過ぎると足元をすくわれる可能性もあるからだ。

仮に控え選手中心で挑むとなれば、今季筑波大から加入したDF福井啓太にとっては、3月26日に行われたルヴァン杯1回戦のいわきFC戦(3-3の末、PK戦で勝利)以来の出番が期待でき、いきなりの古巣戦となる。大宮はFWファビアン・ゴンザレスやFWカプリーニら、助っ人外国籍選手を起用する“ガチ”のメンバーで臨むか否かが、勝敗を占うカギとなりそうだ。


ツエーゲン金沢 サポーター 写真:Getty Images

ツエーゲン金沢(J3・石川県代表)vs 中京大学(愛知県代表)

場所:金沢ゴーゴーカレースタジアム

昨2024年の第104回大会にも出場した中京大学。1回戦でびわこ成蹊スポーツ大学を破り、2回戦ではJ2ジェフユナイテッド市原・千葉を相手に0-1で惜敗した。

しかし、天皇杯本選には8回目(1998、2004、2010、2011、2018、2022、2024、2025)の出場となり、東海学生リーグ戦1部では常に優勝争い。インカレ(全日本大学サッカー選手権大会)優勝1回、総理大臣杯優勝1回の実績を誇る大学サッカー界の雄だ。OBには今季J1柏レイソルに移籍し、レギュラーポジションを奪取したMF久保藤次郎がいる。

対するツエーゲン金沢は、J2昇格プレーオフを狙える位置にありながらも連敗が多く、不安定な戦いぶりだ。伊藤彰監督がメンバーを落とすという決断を下した場合、中京大はカウンター狙いで対抗し、僅差の試合やPK戦に持ち込む展開も考えられる。


天皇杯 写真:Getty Images

福井ユナイテッド(福井県代表・北信越リーグ1部)vs Honda FC(静岡県代表・JFL)

場所:テクノポート福井スタジアム

“JFLの門番”でアマ最強のHonda FC。例年はアマチュアシード枠での出場だったが、今大会は予選を勝ち抜いての本戦出場となった。

天皇杯の度にその存在感を発揮するHonda FC。痛い目に遭ったJクラブは数知れず、特に2019年の第99回大会と2020年の第100回大会では2年連続で準々決勝に進出している。Jクラブを撃破していく姿はネット上で“静岡県最強”とまで呼ばれた。

一方の福井ユナイテッドは、福井県代表決定戦では坂井フェニックスを相手に6-0で大勝し、7年連続7度目の天皇杯本戦出場を決めた。北信越リーグ1部で開幕3連勝と実力を発揮しているが、JFL、さらにその先のJ入りを目指すのであれば、現在地を知る絶好の機会だ。

Honda FCの組織力と経験が福井を圧倒する可能性はある。しかし、福井がホームの利を活かし、守備を固めワンチャンスに賭ければ、勝利のチャンスもあるだろう。


これらの対戦カードはいずれも下部リーグを対象としているため、“ジャイアントキリング”とまでは言えないだろう。しかし格下のチームが勝利すれば、その勢いでJ1クラブを破るケースが多いことは過去の歴史が証明している。

また今大会初出場を決めた守山侍2000(滋賀県代表/関西リーグ1部)、FC BASARA HYOGO(兵庫県代表/関西リーグ1部)、レベニロッソNC(愛媛県代表/四国リーグ)、宮崎県代表決定戦でJ3テゲバジャーロ宮崎を破り「J.FC MIYAZAKI」から改名してからは初出場となるヴェロスクロノス都農(九州リーグ1部)、青森県代表決定戦で格上のJ3ヴァンラーレ八戸を破り本戦出場を決めたJFLラインメール青森など、その実力が謎に包まれたチームも参戦する。

こうしたチームがどういうサッカーを展開し、上位クラブに挑んでいくのかというマニアックな楽しみ方ができるのが天皇杯の魅力だ。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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