横浜F・マリノスは10月22日に行われるAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第3節で、中国1部の山東泰山と激突。UAEサッカー協会は、この一戦でオマール・アル・アリ氏が主審を担当すると公式発表した。
現在36歳のアリ氏は、2018年1月にUAE1部リーグで主審デビュー。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)やFIFAワールドカップ・アジア予選など、国際大会での経験も豊富だ。また日本代表の国際Aマッチでも主審を担当。2021年3月開催のFIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選モンゴル戦、そして2022年のカタールW杯本大会の直前に行われたカナダ代表との強化試合で笛を吹いていた。
2024年9月18日開催のACLE蔚山HD対川崎フロンターレをはじめ、Jリーグ所属クラブの試合でもピッチに立っていたアリ氏。特筆すべきは、2023年9月20日に武漢体育中心体育場で行われたACL武漢三鎮対浦和レッズのレフェリングだ。
当時、中国では東京電力福島第1原発処理水の海洋放出をうけて反日感情が深刻化。中国国内リーグ戦で日本人を攻撃する内容のチャントを中国人サポーターが熱唱するなど、スポーツ界にも影響が及んでいた。
そんな中で迎えた武漢三鎮対浦和では、試合前から日本語と中国語で「海が泣いている」と書かれた横断幕が掲出されるなど、スタジアムは反日ムード一色に。試合中に浦和を軽蔑するようなチャントが鳴り響いたほか、試合後には一部の中国人サポーターが日本国旗を燃やしている。こうした中国側の暴挙が目立つ異様な雰囲気の中でも、アリ氏は毅然としたジャッジで対応。レフェリングで悪目立ちするようなシーンはなかった。
山東対横浜FMも、完全アウェイの雰囲気で行われる可能性が極めて高いほか、中国人サポーターによるトラブルや侮辱行為も予想される。それだけに、武漢三鎮対浦和の主審を担当したアリ氏のレフェリングに期待がかかる。
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