中国代表は9月開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、日本代表に0-7と大敗。自国で批判が相次ぐなか、10月10日のオーストラリア戦を前に思わぬアウェイの洗礼を浴びている。
中国は最終予選の初戦で、MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF南野拓実(ASモナコ)らにゴールネットを揺らされるなど、日本に地力の差を見せつけられる。そしてホーム開催の第2戦でも、サウジアラビア代表に1-2と敗北。中国国内では監督交代論が湧き起こっているほか、高級ホテルでの宿泊やチャーター機での移動に「贅沢だ」という批判が相次いでいた。
中国代表一行は、アウェイでのオーストラリア戦にむけて7日に現地入り。国内の世論を踏まえて、チャーター機ではなく通常便で移動したが、これが思わぬハプニングを招く間接的な原因となった。
中国メディア『捜狐』が伝えたところによると、代表一行がシドニー国際空港でアデレード行きの便に乗り継ぐ際、現地の中国人男性から「学生チームなのか?」「どの試合のためにオーストラリアへ来たのか?」と訊かれたとのこと。選手のひとりが「我々は中国代表で、W杯予選のために来たんだ」と言葉を返すと、男性は「これは大きな間違いだった」などと慌てて謝罪したという。
中国代表の選手たちは、5つの黄色い五芒星が刻まれたトレーニングウェアを着用。しかし、現地の中国人から気付かれなかったことを受けて、ネット上では「これが中国代表の現実だ」「ピッチで結果を残して、アピールする必要がある」といった声が飛んでいるという。
日本戦での大敗により、批判を浴びている中国代表。国民への配慮により、ピッチ外での問題が浮き彫りとなっている。
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