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小林友希、構想外も「米ツアーで起用検討」セルティック監督の思惑とは

小林友希 写真:Getty Images

 元ヴィッセル神戸所属のDF小林友希には、以前からスコットランド1部セルティック退団の可能性が報じられているが、今月17日時点で同クラブのプレシーズントレーニングに参加。アメリカツアーにも帯同するとみられるが、現地メディアがその理由を分析している。

 現在23歳の同選手は、2022年11月に神戸からセルティックへ完全移籍も、加入1年目からプレー時間を確保できず。2023/24シーズンに至ってはブレンダン・ロジャーズ監督のもとで公式戦ほぼ全試合メンバー外。セルティックとの契約を2028年6月まで残しているが、英メディア『グラスゴーワールド』が先月2日に「小林の獲得には鹿島アントラーズが興味を示しており、選択肢になる可能性もある」と伝えると、今月8日には「小林はセルティック退団を検討しているが、スコットランドにとどまる可能性がある。彼はフィンランド1部ヘルシンキなど複数クラブから届いた期限付き移籍のオファーを拒否。依然としてスコットランド、欧州クラブが彼の獲得に興味を示している」と報じていた。

 退団報道が熱を帯びているにもかかわらず、日本代表MF旗手怜央やFW前田大然らとともにプレシーズントレーニングに励んでいる小林。現在はアメリカツアー開幕戦(対DCユナイテッド)にむけて準備を進めている。

 DCユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシーとの対戦を控える中、セルティックの専門サイト『67Hail Hail』は18日に「セルティックにとって、アメリカツアーが単なるブランド化以上の意味を持つ理由」という見出しのもと、同クラブ所属選手の現状を特集。

 小林ら構想外と報じられている複数選手について「アメリカ遠征はロジャーズ監督にアピールするためのラストチャンスだ。指揮官は小林らを起用する可能性がある」と綴る一方で、「移籍市場に向けてのアピールでもある」と見解を披露。ロジャーズ監督は余剰戦力放出の可能性を高める施策のひとつとして、親善試合での起用を模索しているという。

 韓国代表FWオ・ヒョンギュをベルギー1部KRCヘンクへ完全移籍により放出するなど、人員整理を進める方針を前面に押し出しているセルティック。Jリーグの第2登録期間(ウィンドウ)は8月21日までであるが、Jリーグ復帰の可能性も含めて小林の動向から目が離せない。