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田中碧への関心強まる。フランクフルト、鎌田大地の後釜候補獲得断念か

田中碧 写真:Getty Images

 日本代表MF田中碧は、今季終了後にドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフからステップアップ移籍する可能性を認めている。その中、MF鎌田大地の後釜としてブンデスリーガ(ドイツ1部)アイントラハト・フランクフルトへ加入する可能性がここにきて高まっているようだ。

 本人は今月はじめ、ドイツ誌『ビルト』のインタビューで自身の去就に言及。「来季どうなるかは分かりません。今は復帰にむけて全力を注いでいます」とコメントするなど、デュッセルドルフとの契約を2025年6月まで残す中、移籍の可能性があることを暗に認めている。

 また同メディアは「田中とデュッセルドルフの契約には500万ユーロ(約7億1200万円)の退団条項が盛り込まれている」と契約内容を紹介。その上で「カタールW杯以降に低調なパフォーマンスに終始している選手に対して、(他クラブが)これだけの移籍金を払うとは考えづらい」

 「デュッセルドルフ幹部は、おそらく200万ユーロ~300万ユーロ(約4億円)でこの日本代表選手について交渉する。(田中の売却によって得られる移籍金は)クラブが今夏にチームを強化するために緊急に必要とするお金である」と見解を示していた。

 そんな中、英メディア『90min』ドイツ版はフランクフルトの補強計画を特集。これによると、フランクフルトは鎌田の後釜としてホッフェンハイム所属MFクリストフ・バウムガルトナーに関心を寄せていた模様。しかしホッフェンハイムとバウムガルトナーの契約に3000万ユーロ(約44億円)の契約解除条項が設定されているとのこと。フランクフルトは高額だと判断し、バウムガルトナーの獲得を諦めたため、ターゲットを田中に切り替える可能性があるという。

 田中は2021年6月に川崎フロンターレからデュッセルドルフへ移籍。今季はここまでリーグ戦22試合の出場で1ゴール1アシストをマークしているが、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)後は低調なパフォーマンスを露呈。今年3月に2試合でベンチスタートとなると、4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂。今季中の復帰は絶望的と報じられている。