ブンデスリーガ(ドイツ1部)SCフライブルク所属の日本代表MF堂安律(24)は、カタールW杯での活躍もありローマやミランなどビッグクラブからの関心が報じられている。そんな中、イギリス国内ではリバプールにエジプト代表FWモハメド・サラー(30)のバックアッパー要員として堂安律の獲得を求める声が沸き起こっている。
リバプールの専門サイト『Liverpool.com』は「リバプールはサラーの問題を解決すべく、堂安律の獲得すべき」と見出しをうち、堂安律獲得論を展開。攻撃陣の主力選手であるサラーが今年6月に31歳の誕生日を迎えることに触れると「今のサラーは休みなく多くの時間をプレーしており、過剰な試合出場が体に負担をかけているとすれば、それは老化のプロセスを加速させる可能性がある。今はまだその兆候はないが、30歳になってから退化したウインガーは多い」
「サラーの負担を軽減するために、リバプールはバックアップオプションを見つけることを検討すべきであり、そのようなスターがカタール・ワールドカップで出現したかもしれない」と、攻撃陣の選手層強化が重要課題だと主張している。
そしてサラーのバックアッパー候補に挙げた堂安律については「堂安律は、カタールW杯で日本代表の印象的な活躍の主役となった。ドイツ戦、スペイン戦でゴールを決めた。爆発的な才能を持ち、サラーと同じように右サイドからカットインする能力を持つ典型的な右ウインガーだが、堂安律が印象的だったのはカタールW杯だけでない」
「彼は昨年7月にSCフライブルクへ移籍して以降、SCフライブルクの主力として活躍している。今季はすでに全コンペティションで9ゴールに関与しており、ブンデスリーガに限ってはSCフライブルクで3番目に多いゴール数を記録している」と、SCフライブルクでの活躍ぶりにも注目。
守備の局面におけるデュエル勝率の高さを紹介した上で「戦術的観点からも非常に優秀だ。ユルゲン・クロップ監督のように攻撃陣に前線からの守備を求めるシステムにはうってつけの選手である」
「攻撃面でサラーをカバーできるだけでなく、リバプールの陣地を守るために、堂安律はサラーにかわって試合終了間際に投入される可能性もある」と綴っている。
堂安律の去就については、カタールW杯後にセリエAの強豪ミラン、ローマ、アタランタ、それにプレミアリーグの強豪マンチェスター・シティが獲得オファーを用意していると報じられたほか、ラツィオからの関心も伝えられていた。
しかしドイツ紙『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』は、今月はじめに「カタールW杯での好成績、日本代表がスペイン代表とドイツ代表に勝利した試合での同点ゴールによって、良識ある経営者が断れないような数百万ユーロをオファーをSCフライブルクに提示する可能性が懸念されていた」
「SCフライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督は堂安律のワールドカップでの活躍があまりに目立っていたため、“怖い”と感じたという。SCフライブルクの監督があまり好まないゴールで、ドイツ代表の黒星に決定的な貢献をしたからだ」
「しかし、彼は退団を望んでいない。SCフライブルクを家族のように感じている」と、同選手がSCフライブルク残留に傾いている現状を伝えている。
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