Jリーグ 大宮アルディージャ

J2大宮侮辱投稿で自民埼玉県議謝罪も炎上「政治利用か」浦和サポも批判

大宮アルディージャのゴール裏 写真:Getty Images

 自由民主党所属の埼玉県議会議員であり、大宮アルディージャ議員後援会会長の田村琢実氏(48)が12日、大宮アルディージャに関する自身のツイートを謝罪。今月9日に行われた明治安田生命J2リーグ第40節・レノファ山口戦後の投稿の意図についてもあわせて説明したが、批判に晒されている。

 田村琢実氏は9日、NACK5スタジアム大宮開催の試合をスタンドから観戦。試合終了後に「3年ぶりに、大宮アルディージャの観戦に行ってきました。なんと、前半の序盤で2点をGET。そのまま、何とか2点を守りきり、2-1でレノファに勝利。この勝利で、J2残留が決定したのとこと。そんな状況とは… 頑張れ!アルディージャ!」とツイートし、大宮アルディージャ勝利に喜びを爆発させていた。

 しかしこの投稿に対して、一部の大宮アルディージャサポーターから「本当に大宮アルディージャに興味あるんだろうか」、「チーム事情把握してないのか…」、「名前だけの後援会会長」といった否定的なコメントが寄せられる。

 すると同氏はとあるSNSユーザーのツイートを引用した上で「何なんだろ。サッカーのサポーターって、何で自身のサポーター愛を他者に同一に求めるのだろう。こんな言われ方するなら、年間シートも買わないし、アルディージャの様々なサポートも馬鹿馬鹿しくなる」と投稿するなど、憤りをあらわにしていた。

 そんな田村琢実氏は12日午前、再び自身のツイッターアカウントを更新。「大宮アルディージャに関するツイートについて」と題した上で「私のツイートで不愉快な思いをされた方々に、お詫び申し上げます。すみません」と大宮アルディージャサポーターに謝罪。

 「大宮の順位は知ってましたが、レノファ戦が残留が決定する試合であることを知りませんでした。私は、大宮が勝てば嬉しい。それを伝えたかっただけです」と釈明したほか、サポーターからの不満に反論した投稿を削除している。

 それでも同氏には「本当に多くの人が不愉快な思いをした」、「サッカーへの関心や愛が感じられない」、「政治利用だ」といった批判が殺到しているほか、「消したツイート内容は忘れない」、「後援会会長辞任を」、「みんなを敵に回したぞ」といった声も上がっている。

 また謝罪文に「握った手」の絵文字を使っていることに対して「謝罪文に絵文字を使うとは非常識」、「謝罪ツイに絵文字とは斬新」、「謝罪すらまともに出来ないのか」という意見も寄せられている。

 さらに田村琢実氏への批判は浦和レッズサポーターからも噴出。同氏は昨年、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選の埼玉スタジアム開催にむけて芝張替え工事の延期を求める要望書を大野元裕埼玉県知事に提出していた。

 なお田村琢実氏は2003年4月の埼玉県議会議員選挙で落選したものの、2007年に初当選。2019年4月に四期連続となる当選を果たしており、現在は埼玉県議会議長や大宮アルディージャ後援会の副会長を務めている。