Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島・鈴木優磨が報復?川崎・谷口彰悟へのタックルが物議「代表入り無理」

鈴木優磨 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズ所属のFW鈴木優磨(26)は27日、明治安田生命J1リーグ第27節・川崎フロンターレ戦でフル出場した。ただ、日本代表DF谷口彰悟(31)やFW遠野大弥(23)に対するコンタクトプレーが物議を醸している。

 鈴木優磨は1-2で迎えた後半36分、パスに反応して鹿島アントラーズの自陣右サイドに走り込んだ遠野大弥を右手で押して倒すと、直後に鈴木優磨の右足が遠野大弥の顔面を直撃。主審が川崎フロンターレにフリーキックを与えると、遠野大弥は顔面を押さえてしばらく倒れ込んでいた。

 また後半アディショナルタイムの45+2分には、鹿島アントラーズの選手によるロングフィードをヘディングしようとした遠野大弥に背後からタックル。ボールがタッチラインを割ると、鈴木優磨は自身の右手をピッチに叩きつけて苛立ちをあらわにする。

 そして倒れ込んだ遠野大弥のもとの複数選手が集まる中、谷口彰悟が鈴木優磨に対して強い口調で抗議。すると45+5分、鹿島アントラーズGKクォン・スンテ(37)のロングフィードをヘディングで返そうとした谷口彰悟に対して、鈴木優磨はボールを見ることなく体当たりしたのだ。

 この鈴木優磨の一連のプレーに対して、SNSでは「鈴木優磨また荒れているな」、「素行が悪いのはやっぱり無理だな…」、「これだから好きになれない」と批判が噴出。また「なぜカード出ないの?」、「退場だろ」と同選手への主審の判定に対する不満の声も多く上がっている。

 さらに鈴木優磨が日本代表に一度も招集されていないこともあり「だから代表入り無理なんだろ」、「森保招集しないの分かる」と、森保一監督を擁護するコメントも寄せられている。

 鈴木優磨は2018年、鹿島アントラーズの絶対的ストライカーとしてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に大きく貢献するとともに、大会MVPにも選出。シント=トロイデンVV(STVV)在籍時の2020/21シーズンには、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)で17ゴールをマークしていた。

 また今年1月にはSTVVから鹿島アントラーズに復帰すると、キャプテンマークを巻いてJ1リーグほぼ全試合に先発出場して7ゴールをマーク。国内外で実績を残しているにもかかわらず、森保一監督のもとで一度も代表メンバーに名を連ねておらず、指揮官と同選手の不仲説が駆け巡っている。

 なお川崎フロンターレ対鹿島アントラーズでは、川崎フロンターレが2-1で勝利。川崎フロンターレが首位の横浜F・マリノスから2ポイント差の3位に浮上した一方、鹿島アントラーズは首位から4ポイント差の4位に転落している。