
柿谷曜一朗(名古屋グランパス)
出場:E-1サッカー選手権2013
2013年のE-1選手権で3得点を挙げ得点王になり、日本の初優勝に貢献したFW柿谷曜一朗。日本代表史の中でも屈指の人気を誇るアルベルト・ザッケローニ監督(2010-2014)のもと初招集された。第1戦の中国戦で初出場を果たすと、いきなりの得点を記録。優勝が決まる第3戦の韓国戦では、後半アディショナルタイムの決勝点を含む2得点を決め、強烈なインパクトを残した。
柔らかいボールタッチや広い視野は今なお健在の柿谷。海外移籍(2014-2015バーゼル/スイス)後はスコアラーという印象は薄れてしまったものの、魅せるプレーは変わらない。代表でプレーする機会は2014年を最後に見られないが、Jリーグを盛り上げてくれる選手の1人として今後の活躍も期待したい。

山口蛍(ヴィッセル神戸)
出場:E-1サッカー選手権2013
2012年のロンドン五輪でベスト4進出の立役者となったMF山口蛍も、E-1選手権で名を上げた選手だ。高いスタミナを武器に広範囲をカバーし、ボール奪取能力にも優れたダイナモ (豊富な運動量で攻守で貢献する選手)の1人でもある。E-1選手権では初招集ながらも3試合すべてに出場し、大会MVPにも選ばれた。
同E-1選手権をきっかけに、そのまま2014年ブラジルW杯メンバーにも選出され、短期間ではあるが海外移籍(2016ハノーファー/ドイツ)も果たした山口。その後も現在の森保一監督(2018-)に至るまで、代表を率いる指揮官に選出されている。E-1選手権での活躍が山口に与えた影響は、今となっても大きなものだったと言えるのではないだろうか。

小川航基(横浜FC)
出場:E-1サッカー選手権2019
東京五輪を見据え、U-23候補からも多くのメンバーが選ばれた2019年のE-1選手権。FW小川航基も最前線を担う候補として選出されていた。出場は香港戦の1試合にとどまったが、試合ではハットトリックを達成し勝利に貢献した。もともと同世代の中では高い得点能力を誇り、U-18〜U-20の間は35試合32得点、U-21では5試合3得点と驚異的な数字を残している。
残念ながら東京五輪では、上田綺世(サークル・ブルッヘ)や林大地(シント・トロイデン)の台頭もあり選外となった小川。しかし、今2022シーズンは心機一転。活躍の場を慣れ親しんだジュビロ磐田から横浜FCへと移すと、ここまで18得点を上げJ2の得点ランキング1位。新型コロナウイルスの影響や外国籍選手とのポジション争いで不遇なシーズンを送っていたが、再びE-1選手権でも見せた得点力を発揮しつつある。自身を次のステージへ押し上げる今後の活躍に大いに期待したい。
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