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大阪ダービーで“声出し応援”…「浦和と同じ罰則を」C大阪の対応に称賛の嵐

セレッソ大阪のゴール裏 写真:Getty Images

 セレッソ大阪は16日、明治安田生命J1リーグ第22節・ガンバ大阪戦での声出し応援が確認されたことをうけて声明を発表した。

 パナソニックスタジアム吹田で開催された大阪ダービーでは17分、ガンバ大阪がコーナーキックから韓国代表DFクォン・ギョンウォン(30)のゴールで先制。しかしセレッソ大阪が徐々に巻き返すと、52分にFW山田寛人(22)のゴールで同点に追いつく。そして90分には途中出場のブラジル人FWジェアン・パトリッキ(25)が決勝ゴールをマーク。2-1でガンバ大阪を下していた。

 しかしセレッソ大阪のゴール裏に陣取るサポーターが、試合終了後に声出し応援を実施。この試合は声出し応援の運営検証対象試合ではなく、「声出し応援エリア」が設置されていない。

 そのため、セレッソ大阪サポーターが違反行為に及ぶ時の様子がツイッターで拡散。SNSユーザーから「浦和と同じ罰則を!」、「Jリーグは浦和の時と同じように動くんだろうな」、「勝ち点剥奪を」と批判が噴出。今月2日の明治安田生命J1リーグ第18節・ガンバ大阪戦で声出し応援やブーイングを繰り返していた浦和レッズサポーターと比較する声も数多く上がっていた。

 これを受けて、セレッソ大阪は試合終了からおよそ3時間後に声明を発表。「本日、7/16(土)G大阪戦の試合終了後(21:00頃)、セレッソ大阪選手がビジターゴール側に挨拶へ向かった際にセレッソ大阪サポーターによる応援行為が約20秒ほど確認されました」

 「コロナ禍以前の応援スタイルへの回帰を目指してJリーグ、各クラブが尽力されている中、このような事象を発生させ関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けした事をクラブとして大変重く受け止めております。Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに基づいた試合運営に反しましたことを、心よりお詫び申し上げます」

 「ビジター座席エリアにスタッフを配置し、常時観戦マナーへの注意喚起、及び厳戒態勢を敷いておりましたが、運営態勢の見直しを図るとともに、今回の事案発生についてファン・サポーターへ事実関係のヒアリングを実施いたします。また、再発防止策についての協議、並びに観戦時の違反行為についても厳正な対応に努めて参ります」

 「ファン・サポーターの皆様におかれましては、Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインの遵守徹底にご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます」とサポーターによる声出し応援について謝罪するとともに、サポーターに対して「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」の遵守徹底を呼び掛けている。

 このクラブの対応には、ツイッター上で「対応早い!」、「すぐに対応してくれてありがたい」とセレッソ大阪サポーターをはじめJリーグファンから称賛のコメントが多く寄せられている。