Jリーグ ヴィッセル神戸

イニエスタの去就に影響は…三木谷浩史が神戸会長辞任も「磐田戦で挨拶」

三木谷浩史氏 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸は21日、明治安田生命J1リーグ第14節・湘南ベルマーレ戦で1-2と敗北。試合後、楽天ヴィッセル神戸株式会社の三木谷浩史代表取締役会長が辞任の可能性を示唆した。

 ヴィッセル神戸は昨季リーグ戦を3位で終えていたが、今季は開幕から黒星が先行。3月下旬に三浦淳寛監督を解任すると、4月にミゲル・アンヘル・ロティーナを招へいしている。新体制のもとAFCチャンピオンズリーグ東地区グループステージで決勝トーナメント進出を決めると、今月14日の第12節・サガン鳥栖戦で今季リーグ戦初白星。それでも18日開催の第13節・川崎フロンターレ戦から連敗を喫しており、依然として最下位に沈んでいる。

 その中、三木谷浩史氏は21日夜に楽天グループの無料通話・メッセージアプリ「Viber(バイバー)」で「皆さん、この結果に大きな責任を感じています。申し訳ない」と切り出すと「個人会社のときも含めて、19年間一生懸命やってきたつもりですけど、いつでも身を引き辞めますよ」と会長職辞任をほのめかしている。

 そして今月25日にホーム・ノエビアスタジアム神戸で行われるジュビロ磐田戦にむけて「この話はここぐらいで終わりにしましょう。サポーター同士でもめないように!ただ、現状は誰かけじめをつけないとね」

 「水曜は。スタジアムでご挨拶しますね。試合後だな。必ず勝って!勝利に向かって応援しましょう!ヴィッセル神戸をいつまでも愛しています」とコメント。試合後にサポーターにむけて何らかのメッセージを発信することを明らかにした。

 三木谷浩史氏は2004年1月にヴィッセル神戸の経営権を取得。2004年からおよそ10年間にわたっては楽天グループからの出資はなく、三木谷浩史氏の個人資産管理会社である合同会社クリムゾングループが出資。楽天グループもクラブ経営に関わるようになると、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(36)や元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(38)など欧州の一線級で活躍してきた選手を次々と獲得していた。

 また、イニエスタは2018年5月にヴィッセル神戸へ加入すると中心選手として活躍。昨年5月11日にヴィッセル神戸と2024年1月までの契約延長を行っているが、今季開幕前にスペインメディアのインタビューで「バルセロナは僕の家であり、あそこ以上に良いところはない。今はプレーのことをたくさん考えるのが好きだし、今の僕にとって一番魅力的なことだよ」とバルセロナ復帰の可能性をほのめかしていた。三木谷浩史氏が会長職を辞任するとなれば、イニエスタをはじめ複数選手の去就に影響が出るかもしれない。