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守田英正の移籍破談示唆!サンタ・クララ会長「クラブの状況次第で…」

守田英正 写真:Getty Images

 日本代表MF守田英正(27)はプリメイラリーガ(ポルトガル1部)のCDサンタ・クララからスポルティングCPへ完全移籍が濃厚とみられているが、ここに来て破談の可能性が伝えられている。その中、CDサンタ・クララのリカルド・パチェコ会長が同選手の去就に言及した。18日、ポルトガル紙『A BOLA』が伝えている。

 守田英正については昨年8月以降に複数クラブからの関心が伝えられる中、今年3月にスポルティングCPが同選手の獲得にむけてCDサンタ・クララとの交渉を始めたとポルトガル国内の複数メディアが報道。先月末には「移籍金350万ユーロ(約4億7000万円)+ボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)」という条件で大筋合意に達すると、先週にはスポルティングCPが早期取引成立にむけて移籍金を380万ユーロ(約5億1000万円)まで増額したと伝えられていた。

 また、ポルトガル紙『レコルド』は今月13日に「スポルティングCPが何カ月も前から欲しがっていたモリタが、移籍を間近に控えている」と報道。周囲では14日開催のプリメイラリーガ最終節・スポルティングCP対CDサンタ・クララの後にも移籍が正式決定という見方が広まっていた。

 しかし『A BOLA』は14日になって、CDサンタ・クララの経営権が中国の投資グループに移行する見通しであることを理由に守田英正の移籍交渉が白紙になる可能性があると報道。スポルティングCPもCDサンタ・クララ側の移籍に関する手続きが遅れていることにより、ターゲットを変更する可能性があると伝えられている。

 その中、CDサンタ・クララのパチェコ会長は守田英正の移籍手続きについて「クラブの状況次第では、CDサンタ・クララ、スポルティングCP、そして選手のために(移籍の手続きは)すべて終わっていただろう。正直な話、CDサンタ・クララは決断しなければならない。(守田英正の移籍に関して)物事はあるか、ないかだ」と破談に終わる可能性があることを明言している。

 なお、守田英正は2020年1月に明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレからCDサンタ・クララへ完全移籍。海外挑戦1年目から中盤センターでレギュラーに定着すると、今季もリーグ戦34試合中25試合で先発出場。複数回にわたり監督交代が行われる中でも主力選手として本来のパフォーマンスを発揮していた。