Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

札幌、タイ1部王者から“兄弟ダブル獲り”へ!来月にクラブ間交渉開始か

スパチョーク・サラチャット(写真奥) 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌はタイ代表MFスパチョーク・サラチャット(23)とFWスファナット・ムエアンタ(19)の獲得にむけて、タイ1部のブリーラム・ユナイテッドとの交渉を始めるようだ。22日、タイメディア『sanook』が伝えている。

 北海道コンサドーレ札幌は今年1月にタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)が川崎フロンターレへ電撃移籍。チャナティップにかわる即戦力として、2021シーズン限りで名古屋グランパスを退団したブラジル人MFガブリエル・シャビエル(28)を獲得している。ただ、東南アジアでのマーケット戦略を継続するという観点からもスパチョークの獲得に動く可能性が今年1月にタイ国内で噂されていた。

 その中『sanook』の報道によると、北海道コンサドーレ札幌はスパチョークのみならず、スパチョークの弟であるムエアンタの獲得にも興味を示しているとのこと。5月中旬にもクラブスタッフが現地入りして、ブリーラム・ユナイテッド幹部との交渉に当たると伝えている。

 スパチョークはブリーラム・ユナイテッドの下部組織出身。トップ下をはじめ複数ポジションをこなす中、今季はここまでリーグ戦29試合中24試合に先発出場して5ゴール5アシストをあげるなど、クラブのリーグ優勝に貢献している。また、同選手はタイ代表でも主力選手として活躍。昨年12月開催のAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)では、6試合の出場で3ゴール3アシストをあげてタイトル獲得を果たしていた。

 一方、ムエアンタは公式戦初出場。2018年4月に15歳8ヶ月22日というタイ国内リーグ史上最年少記録で注目を集めると、2019年6月の国際親善試合・ベトナム戦で16歳という若さでタイ代表デビュー。FIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選でも4試合に出場している。

 また、今季はリーグ戦での先発出場は5試合にとどまっているものの、スーパーサブとして4ゴール2アシストをマーク。兄のスパチョークとともにリーグ優勝に貢献している。

 なお、2選手とブリーラム・ユナイテッドの契約期間は報じられていないが、北海道コンサドーレ札幌は2選手ともにレンタル移籍による獲得を目指しているという。チャナティップの元通訳担当であるティワーポンさんがタイ人選手不在である今もチームにとどまっているだけに、新たなタイのスター選手獲得を期待する声がさらに高まることだろう。