日本代表元監督のバヒド・ハリルホジッチ氏は、モロッコ代表をFIFAワールドカップ・カタール大会出場へと導いていたが、W杯前に解任となる可能性が伝えられている。その中、王立モロッコサッカー連盟(FRMF)は今年6月にブラジル代表との強化試合を計画しているようだ。7日、モロッコ『Morocco World News』が伝えている。
モロッコ代表はハリルホジッチ監督のもと、グループステージ方式によるカタールW杯アフリカ2次予選でスーダン、ギニアビサウ、ギニアを相手に6戦全勝でホームアンドアウェイ方式の最終予選に進むと、コンゴ民主共和国代表相手に1勝1分として、W杯本大会出場を決めていた。また、カタールW杯グループリーグでベルギーやクロアチア、カナダと対戦することが決まっている。
ただ、FRMF代表でFIFA理事でもあるファウジ・レキア氏はモロッコ国内メディアのインタビューで「ツィエクとマズラウィが代表チームへ復帰できるようにするために、解決すべき、解決する予定の問題が進行中である」とコメント。チーム内の規律を重んじるハリルホジッチ監督から追放処分を受けているチェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)、アヤックス所属DFノゼア・マズラウィ(24)の代表復帰、およびハリルホジッチ監督の解任を視野に入れていることを明かしている。
『Morocco World News』の報道によると、レキア氏はブラジルサッカー連盟(CBF)の会長と、今後数カ月以内の親善試合開催にむけて議論を交わしているとのこと。
同氏は「6月に行う可能性がある。ヨーロッパの国とは(UEFAネーションズリーグ開催のため)対戦できないので、南米のチームを探している。モロッコ代表のクオリティは素晴らしいので、強豪国との対戦は恐れていない」と具体的な代表チーム名こそ明かさなかったものの、南米の強豪国とのマッチメイクに向けて動いていることを明かしている。
なおブラジルメディア『グローボ』は先月30日、ブラジル代表が今年6月の代表ウィーク期間中に日本代表と対戦するほか、延期分のカタールW杯南米予選・アルゼンチン戦をオーストラリア国内で開催する可能性があると報じている。ヨーロッパ諸国との対戦が厳しいだけに、ヨーロッパ以外のW杯出場国の動向に注目が集まる。
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