セリエA

被ファウル選手が一発退場!セリエAでVAR介入による珍事発生

VARのモニター 写真:Getty Images

 セリエA(イタリア1部)第25節・トリノ対ヴェネツィアが12日に行われ、ヴェネツィアが2-1と勝利した。この試合は後半アディショナルタイムのコンタクトプレーでトリノの選手に対してイエローカードが提示されたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)介入後にヴェネツィアの選手に対してレッドカードが提示されたことで話題を呼んでいる。

 トリノのホームであるスタディオ・オリンピコ・グランデ・トリノで行われた一戦では、前半5分にクロアチア人MFヨシップ・ブレカロ(23)が強烈なミドルシュートからゴールネットを揺らし、トリノが先制。しかし、今季昇格組のヴェネツィアが前半のうちに追いつくと、後半1分にスロベニア代表MFドメン・クルニゴイ(25)のゴールで逆転に成功する。

 ビハインドの展開となったトリノは、後半26分にイタリア代表FWアンドレア・ベロッティ(28)ら4選手を一気に投入。その直後、左サイドのフリーキックにペナルティエリア内へ流れ込んでいたベロッティが頭であわせてネットを揺らしたが、VAR判定の結果オフサイドがあったとしてノーゴール判定となる。

 すると、後半アディショナルタイムの45+5分、ピッチ中央でセカンドボールに反応したトリノのポーランド代表MFカロル・リネッティ(26)とヴェネツィアのナイジェリア代表FWデイビッド・オケレケ(24)が交錯。主審はリネッティに対してイエローカードを提示した。

 しかし直後にVARが介入すると、リネッティの左足が先にボールに触れていたことにくわえて、オケレケが遅れてリネッティの右足を踏みつけていることが判明。リネッティに対するイエローカードが取り消されるとともに、オケレケに対してレッドカードが提示された。

 このVAR介入もあり14分間のアディショナルタイムが設けられたが、途中で1人少なくなったヴェネツィアはトリノの猛攻をしのぎ、2-1で勝利。セリエA残留にむけて貴重な勝ち点3をつかんでいる。