Jリーグ 横浜F・マリノス

元横浜FMウーゴ・ヴィエイラも犠牲に…ルーマニア国内で500件以上の訴訟が!

ウーゴ・ヴィエイラ 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスや北海道コンサドーレ札幌に在籍した過去をもつポルトガル人FWウーゴ・ヴィエイラ(33)は、ルーマニア1部のウニヴェルシタテア・クラヨーヴァを退団している。その中、ルーマニアメディア『gsp』が11日、国内クラブで蔓延している問題について報じた。

 ウーゴ・ヴィエイラは2017年から2シーズンにわたり横浜F・マリノスに在籍。2018シーズン終了後に一度日本を離れたものの、2020年10月末に北海道コンサドーレ札幌へ加入。しかし、公式戦での先発出場はなく、2020年12月に退団が公式発表されていた。その後は半年以上にわたり無所属状態となったが、昨年7月にルーマニア1部のウニヴェルシタテア・クラヨーヴァと1年契約を結んでいた。

 そんなウーゴ・ヴィエイラは今季ここまでリーグ戦9試合に出場し、1ゴールをマーク。しかし、ウニヴェルシタテア・クラヨーヴァがリーグ側に提出した選手登録書類に不備があったことを受けて、ウーゴ・ヴィエイラら外国籍選手4名をリーグ登録メンバーから除外。トップチームのトレーニングに参加させず、セカンドチームで個別トレーニングを課しているほか、10月以降は給与を支払っていなかったという。

 そのウニヴェルシタテア・クラヨーヴァは、今月7日、クラブ公式のFacebookページでウーゴ・ヴィエイラら4選手との契約を一方的に打ち切ったことを公式発表。これについて『gsp』は、クラブが昨夏の移籍ウィンドウで外国籍選手を獲得する際、新加入選手のリストを提出するというリーグの規定を遵守しなかったことが、外国籍選手の大量退団の原因であると主張している。

 さらに、『gsp』はウニヴェルシタテア・クラヨーヴァのみならず、ルーマニア国内の大半のクラブが選手との間で何らかのトラブルを抱えており、2021年だけでおよそ600件の訴訟があったこともあわせて紹介している。

 なお、ウーゴ・ヴィエイラら4選手の契約解除問題については、選手サイドが国際サッカー連盟(FIFA)に提訴する可能性があると伝えられている。クラブ側の不手際によりトラブルに巻き込まれたウーゴ・ヴィエイラの今後が心配される。