Jリーグ 柏レイソル

柏社長を痛烈批判!ネルシーニョ監督続投理由等聞く申入書をサポーター有志提出

瀧川龍一郎 写真提供: Gettyimages

 柏レイソルのゴール裏で活動するサポーター有志が28日、株式会社日立柏レイソルの代表取締役社長の瀧川龍一郎氏に対して、柏レイソルのクラブコンセプト「強く、愛されるクラブ」実現に向けての申入書を提出したと公式発表した。

 柏レイソルは昨季終了後にMFドッジ(25)やFWペドロ・ハウル(25)などブラジル人選手を複数名獲得。今年1月の新体制発表会では「J1リーグ上位進出」という目標を掲げていたものの、今季は多くの負傷離脱者を抱えたこともあり苦戦。J1残留こそ果たしたものの、勝ち点「41」の15位と物足りない結果に終わっているほか、YBCルヴァンカップや天皇杯のタイトルも獲得できなかった。

 また、今月4日に三協フロンテア柏スタジアムで行われたJ1リーグ最終節・大分トリニータ戦では2-3と敗戦。試合後のセレモニーでは、瀧川龍一郎社長がサポーターやスポンサーに対する感謝の言葉を述べていたが、以前からクラブ経営に対して不満を抱いているゴール裏のサポーターはサポーターは声を出さず、一斉にタオルやフラッグを振り回す「サイレントブーイング」を実施。くわえてホームゴール裏には「現状維持の選択は、衰退の未来。柏から世界へ。俺達はこの言葉を体現する為、闘い続ける」、「クラブコンセプト『強く愛されるクラブ』に向けて、閉ざされたクラブからの脱却を。世界に羽ばたく為のビジョン、発信をお願いします」という横断幕が掲げられていた。

 そして、柏レイソルは今冬の移籍ウィンドウで、ブラジル人FWクリスティアーノ(34)やMF仲間隼斗(29)など、すでに複数名の退団を発表。主力選手の流出に歯止めがかからない現状に対して、多くのサポーターが不安を抱いている。

 その中、「柏レイソルのゴール裏」というツイッターアカウント名で活動しているサポーター有志は、瀧川龍一郎社長に対して申入書を送付したことを発表。申入書においては、最終戦後のセレモニーで「シーズン当初に掲げた目標に対しての結果・成績への言及がなかった」として瀧川龍一郎社長を非難。そして、今季の成績や主力選手の移籍が相次ぐ現状に対して「クラブの方針や対応に疑問を持たざるを得ない」としている。

 その上で、質問事項として「2021シーズンの結果及び残留争いに関する責任の所在及び貴クラブの考え」、「ネルシーニョ監督続投の理由」、「多くの主力選手が移籍した2021シーズンの貴クラブの考え及び方針。並びにクラブを離れる功労選手へのセレモニーやファンサービス対応の有無」の3点を掲げている。

 柏レイソルの将来に対して危機感を抱くサポーターからの申入書に対して、瀧川龍一郎社長をはじめクラブ首脳陣がどのような対応を見せるのか注目が集まる。