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ジョーの名古屋退団問題でCAS裁判実施!「判決が出るまで最大で…」

ジョー 写真提供:Gettyimages

 元ブラジル代表FWジョー(34)は、明治安田生命J1リーグの名古屋グランパス退団を巡る問題を今も抱えている。その中、同選手とカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のコリンチャンスは、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ申し立てを行っているが、問題決着までもうしばらく時間を要するようだ。2日、ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。

 かつてマンチェスター・シティやエバートンに在籍していたジョーは2018年に名古屋グランパスへ加入。移籍1年目に24ゴールを叩き出してJ1リーグ得点王に輝いたことで多くのファンから注目を集めたが、翌2019シーズンはわずか6得点と本来のパフォーマンスが影を潜めると、昨季は新型コロナウイルス感染拡大が止まらない中で4月にブラジルへ帰国。シーズン途中にもかかわらず、無断で名古屋グランパスのチーム活動に参加しなかったことが大きな問題となっている。

 ジョーは現在コリンチャンスでプレーしているが、名古屋グランパスは同選手が契約期間を昨年末まで残していたにも関わらず、昨年4月以降チーム活動に参加しなかったことなど退団の際の契約問題に関して国際サッカー連盟(FIFA)に訴えを起こすと、FIFAはジョーとコリンチャンスに対して名古屋グランパスに340万ドル(約3億5500万円)の賠償金を支払うよう命じていた。

 しかし、ジョーとコリンチャンスはこの判決を不服とし、今年3月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ申し立てを行っていた。そのCASでの審理が今週に行われ、選手サイドとクラブ幹部が弁明を行ったという。

 また、ジョーの弁護士は審理終了後に『グローボ』の取材に対応。「結果を待ちましょう。非常に難しいケースです。判決が出るまで、最大で8ヶ月かかるかもしれません」とコメント。最終決着が来年7月になる見通しであることを明かした。