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川崎レアンドロ・ダミアンをミランが獲得狙っていた!?本人がオファー拒否と伊メディア報道

レアンドロ・ダミアン 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレに所属する元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン(32)は、今冬残留が確実になっている。その中、イタリアメディア『カルチョメルカート』が26日、同選手がミラン移籍に近づいた過去を紹介した。

 ダミアンは2009年にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のSCインテルナシオナルに入団。ブラジル国内で頭角を現し、2012年にはU23ブラジル代表の一員としてロンドン五輪男子サッカー競技で銀メダルを獲得するとともに、得点王に輝いていた。しかし、同選手は2014年にサントスへ完全移籍してからパフォーマンスが低下。2016年冬にはサントスからレアル・ベティスへレンタル移籍していたが、ラ・リーガの舞台でわずか3試合の出場にとどまるなど、欧州挑戦は失敗に終わっている。

 そんなダミアンには2014年夏の移籍期間中にミランからオファーが届いていたとのこと。『カルチョメルカート』は、ダミアン本人がパフォーマンスの低下を感じる中、バックアッパーとしてミランへ移籍することをためらったことが破談に終わった要因であると説明。結局、ミランは移籍市場閉鎖間近に、当時チェルシーで不振に喘いでいたフェルナンド・トーレスをレンタルにより獲得している。

 また同選手は過去にアメリカメディア『FOX』の取材で「ミランは良いオファーを提示してくれたけど、僕はサントスに残ることを決断したのさ。ヨーロッパの多くのチームが僕にオファーを出していたし、その中でもミランからのオファーは本当に魅力的だった。繰り返しになるけど、僕はサントスに満足していますし、残ってよかったと思っているよ」とミランからのオファーを受け入れなかった事実を明かしている。

 なお、ダミアンは2019年に川崎フロンターレへ完全移籍により加入。昨季はリーグ戦全試合に出場し、J1リーグと天皇杯の2冠達成に大きく貢献すると、今季もここまでリーグ戦26試合に先発出場して20ゴール8アシストをあげるなど、J1連覇の立役者になっている。

 また、同選手の去就を巡っては、今季終了後に契約満了を迎えることもあり、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のSCインテルナシオナルへ復帰する可能性が噂されていた。くわえて、UAEやメジャーリーグサッカー(MLS)の複数クラブからオファーが届いていると伝えられていたが、選手サイドと川崎フロンターレ首脳陣は契約延長で正式に合意している。