Jリーグ ベガルタ仙台

仙台、手倉森誠監督の退任発表「震災から10年の節目の年…」

手倉森誠監督 写真提供:GetttyImages

 明治安田生命J1リーグのベガルタ仙台は23日、手倉森誠監督が今季限りで退任することを公式発表した。

 手倉森誠氏は昨季までV・ファーレン長崎を率いると、昨季終了後にベガルタ仙台の指揮官に復帰。しかし、ベガルタ仙台は今季、序盤からリーグ戦7連敗を喫するなどスタートダッシュに失敗。5月1日に第12節・柏レイソル戦で今季リーグ戦初白星をあげたものの、以降も勝ち点を積み重ねることができず、今月20日の湘南ベルマーレ戦で0-2と敗れたことによりJ2降格が決まった。

 手倉森誠氏は監督退任について「このたび、監督を退任することになりました。震災から10年の節目の年、昨年ベガルタ仙台が苦しい状況に置かれた中、何とか力になれればと監督を引き受けさせていただきました。クラブの立て直し、昨年からの挽回とJ1残留を果たすべく力を注いできましたが力およばずJ2に降格させてしまい、大きな悔しさと責任を感じています。大変申し訳ありません。佐々木社長と共に、クラブ再建を誓い監督を務めてきましたが、J1残留を逃す事となり辞意を固めました。残り2試合、スタッフと選手で来期につながる闘いを期待します。J2降格が決定した今、クラブ再建へ別の形で貢献して参りたいと思います」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。

 また、株式会社ベガルタ仙台 代表取締役社長の佐々木知廣氏は「手倉森誠監督には昨年末、チーム、クラブ状況が大変厳しい中、監督に就任いただきました。震災から10年の節目の年、フロントとして十分な戦力を提供できなかったこともあり、結果が残せなかったことは大変残念に思っています。今後は、フロントスタッフの一員として、昨年のようなチーム編成の遅れなどの轍(てつ)を踏まないよう、チーム強化そして育成へのサポートを通じ、クラブへ貢献いただくことを期待しています」とコメントを残した。

 なお、手倉森誠氏は監督退任後も引き続きベガルタ仙台でクラブの強化、育成のサポートを担当することが決まっている。