Jリーグ 横浜F・マリノス

「日本での仕事は…」ポステコグルーの元右腕が豪州復帰の理由告白「2年半も家族と…」

アンジェ・ポステコグルー 写真提供:GettyImages

 明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスでアンジェ・ポステコグルー監督の右腕を務めた実績を持つアーサー・パパス氏は、Aリーグ(豪州1部)に所属するニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFCの監督に就任している。そんなパパス氏は7日、オーストラリアメディア『FTBL』の取材でAリーグ復帰を決断した理由を明かした。

 現在41歳のパパス氏は、母国オーストラリアやサウジアラビア、インドで指揮を執ると、2019年から2シーズンにわたりポステコグルー監督率いる横浜F・マリノスでコーチとして選手を指導。入団1年目にしてJ1リーグ制覇を成し遂げていた。そして今季からはJ3リーグの鹿児島ユナイテッドを率いていたものの、5月末に契約解除。同氏はオーストラリアへ帰国すると、6月末にニューカッスル・ジェッツの指揮官就任が正式決定している。

 そんなパパス氏は『FTBL』の取材に応じた際、オーストラリアへ帰国した理由を問われると「日本での仕事はとても楽しかったので、プロとしての決断というよりも個人的な(事情による)決断で(オーストラリアへ)戻ってきた。(コロナ禍という)今日の世界情勢、特に(日本とオーストラリアの)2国間の状況を踏まえると、日本にとどまることが難しかった。2年半も家族と会っていなかったことが帰国という決断を後押しした」と語っている。

 また、同氏は2011/12シーズンにニューカッスル・ジェッツのアシスタントコーチを務めていたため、9年ぶりに復帰を果たした形となっている。これについては「ニューカッスルとは10年前からずっと特別な関係である。なので、今回の監督就任は自分の好きなことを続ける機会だ。ニューカッスルの人々のために何かをしたいという気持ちは、私にとって大きな原動力となっている」と特別な思いを明かした。

 なお、ニューカッスル・ジェッツは今月13日にFFAカップ(豪州国内カップ戦)プレーオフのウェスタン・ユナイテッドFC戦を控えているほか、21日にはAリーグ開幕節・セントラルコースト・マリナーズ戦に臨む。