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磐田が“インドネシア版”闘莉王へ関心も…保有クラブが放出の噂を一蹴「後半戦の戦力」

ジュビロ磐田

 明治安田生命J2リーグのジュビロ磐田は、インドネシア代表DFリュウジ・ウトモ(26)の獲得を狙っていると伝えられている。しかし、ウトモの保有権を持つプルシジャ・ジャカルタは、同選手の放出に応じない構えを見せているようだ。5日、インドネシアメディア『bola times』が報じている。

 インドネシア人の父親と日本人の母親の間に生まれたウトモは、インドネシア国内クラブの下部組織で頭角を現すと、2014年にジュビロ磐田のトレーニングに参加していたが、当時加入実現には至っていなかった。その後、2015年8月にバーレーン1部のアル・ナジマでプロデビュー。2016年にインドネシアに復帰すると、2017年にはインドネシア国内の古豪プルシジャ・ジャカルタへ加入。タイ2部のPTTラヨーンへのレンタル移籍をへて、2019年にプルシジャ・ジャカルタに復帰したものの出場機会を確保できず、今季はマレーシア1部のペナンFCへレンタル移籍。リーグ戦22試合終了時点で13試合に先発出場している。

 身長185cmをほこるウトモは、ペナンFCでのレンタル期間が今年12月に満了を迎える。その中、同選手の去就を巡っては、ジュビロ磐田とK2リーグ(韓国2部)の全南ドラゴンズが関心を寄せていると先月下旬にインドネシアメディアが報じていた。

 これに対して、インドネシア代表の歴代最多得点記録の保持者であり、現在プルシジャの監督を務めているバンバン・パムンカス氏は「リュウジの獲得を望むクラブは、正式にプルシジャに連絡をしなければならない。また、(彼の去就は)プルシジャが彼を放出するかどうかに左右される。彼にはまだプルシジャとの契約が残っている。現状を踏まえると、(去就の)決定権は選手ではなくクラブにある」と語っている。

 そしてレンタル放出中の同選手が今シーズン後半戦の構想に含まれているか問われると「会長が出席した前回のミーティングで答えが出ているし、私の友人もその答えを知っていると思う。リュウジが後半戦の戦力であることは説明済だと私は考えている」とコメントを残すなど、獲得を狙うクラブをけん制している。

 なお、ウトモは攻撃型センターバックとしてプレースタイルを確立させており、昨年にはかつて日本代表の一員としてFIFAワールドカップでプレーした実績をもつ田中マルクス闘莉王への憧れをインドネシア国内メディアのインタビューで口にしていた。