Jリーグ ガンバ大阪

「審判だけがミスしちゃダメって…」原博実副理事長の金言が話題!「選手も監督も一緒」

Jリーグの審判 写真提供: Gettyimages

 JリーグではVAR(ビデオアシスタントレフリー)がリーグ戦等で導入されているが、今季もオフサイドの判定を巡って様々な議論が飛び交っている。その中、Jリーグ公式YouTubeチャンネルの番組において、原博実Jリーグ副理事長がVAR専任審判員に対して伝えた言葉が反響を呼んでいる。

 Jリーグは原博実氏出演の情報番組『JリーグTV』を公式YouTubeチャンネルで毎週配信。今月25日に配信された番組では、2020シーズンからVAR専任として現場復帰し、Jリーグ審判デベロップメントシニアマネージャーという肩書を持つ扇谷健司氏が「VARがどのようなオフサイドの判定をしているのか」というテーマのもとVAR判定の難しさについて語っている。また、番組内ではオフサイドに該当するかどうか主審がビデオオペレーションルームの審判員とやり取りを行うシーンが公開されている。

 その中、今年8月25日開催のJ1リーグ第26節・横浜FC対ガンバ大阪で、キックオフからわずか1分後に横浜FCのMF松尾佑介(24)がゴールを決めたかに思えた場面で、VARのオンリーレビューによりオフサイドの判定に変わったことが話題に上がる。

 この試合を現地で観戦していた扇谷健司氏は「彼(副審)に試合終わって聞いたんですけど、その後の89分、もうミスできないっていうマインドになるんですよね。ほんと彼悩んでいました。もう1回エラーしたら自分の副審としての存在が認められないんじゃないかみたいなことは言っていました」と試合後における副審とのやり取りを明かす。

 すると原博実氏は「微妙で判定が変わった場合はオンリーレビューでも流して、このくらい難しい判定なんだって出しちゃった方がみんなが納得する。本人もミスしたとしても本当にギリギリじゃない。選手も監督も一緒よ。ストライカーで開始1分のチャンスを外しちゃったら、うわあって(なるでしょ)。誰でも決められるようなのを外しちゃったっていうプレッシャーと一緒なんだよ」

 「だからそれは審判の方もそうだと思うんだけど、選手だって監督だったもしやられちゃったっていうのは一緒なんだよ。それはみんなで共有すればいいだけ。審判だけが自分がミスしちゃダメって思わなくて俺は全然良いと思うんだよ」とコメントを残している。

 これには、「柔軟で優しい」、「実務重視の原さん好きだな」など原博実氏を称賛する声が寄せられているほか、審判員に敬意を払うコメントも寄せられている。Jリーグ公式戦において審判の判定に異を唱える声がSNSで多く見られるが、実際にピッチに立つ審判員は過酷なプレッシャーのもとでジャッジを下している。