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「もちろん内田篤人も…」板倉滉獲得の舞台裏をシャルケ幹部激白!本人の望みは…

板倉滉 写真提供:Gettyimages

 シャルケに所属する日本代表DF板倉滉(24)は、すでにディフェンス陣で必要不可欠な戦力となっている。その中、シャルケのルーベン・シュレーダーSD(スポーツディレクター)が同選手獲得の舞台裏を明かした。17日、ドイツメディア『Der Westen』が伝えている。

 板倉滉は8月19日にマンチェスター・シティからシャルケへのレンタル移籍が正式決定すると、2日後の2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第4節・ヤーン・レーゲンスブルク戦でデビューしている。また、先月はじめにはFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選に臨む日本代表への合流直後、右足に問題を抱えたことにより代表チームを離脱。しかし、代表ウィーク明けの先月12日に行われた第6節・パダーボルン戦でいきなりリベロ(3バックの中央のポジション)で先発出場して勝利に貢献すると、その後もリーグ戦4試合つづけてフル出場。今月16日開催の第10節・ハノーファー戦では3試合連続となる無失点での勝利に大きく貢献している。

 そんな板倉滉は、すでに現地のサポーターから絶大な支持を得ているほか、ディミトリオス・グラモジス監督からもセンターバックの主力として確かな信頼を寄せられている。シュレーダーSDは以前のメディアインタビューで板倉滉を巡って、アンジェ・ポステコグルー監督率いるセルティックと争奪戦になったことを明かしていたが、17日に改めて国内メディアの取材で同選手について言及。

 シュレーダーSDは「イタクラはトップディビジョンでのプレーを望んでいた。(2部に降格していたし、)我々としてはそのようなオファーができなかった。だが、(シャルケには)トップディビジョンのような環境があった。もちろん内田篤人も(板倉滉の獲得において)役割を果たしていた」と語っており、シャルケで7シーズンプレーした内田篤人氏の存在も板倉滉獲得の決め手になったことを明かしている。

 なお、ドイツ紙『キッカー』はシャルケ幹部が板倉滉をマンチェスター・シティから完全移籍で獲得することをすでに検討していると今月中旬に報道。ただ、買い取りオプションが400万ユーロ(約5億2000万円)にのぼることもあり、ブンデスリーガ昇格を果たすことが絶対条件であるとみられる。