明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレに所属する元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン(32)は、2014年1月にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のSCインテルナシオナルからサントスへ完全移籍している。その際の移籍金額を巡って、SCインテルナシオナルがサントスを相手どって訴訟を起こしていたようだ。4日、ブラジルメディア『GZH COLORADO』が伝えている。
ダミアンは2009年にSCインテルナシオナルへ入団すると、ブラジル国内で頭角を現す。そして2012年にはU23ブラジル代表の一員としてロンドン五輪男子サッカー競技で銀メダルを獲得するとともに、得点王に輝いていた。しかし、同選手は2014年にサントスへ完全移籍してからパフォーマンスが低下。2016年冬にはサントスからレアル・ベティスへレンタル移籍していたが、ラ・リーガの舞台でわずか3試合の出場にとどまるなど、欧州挑戦は失敗に終わっていた。
そんなダミアンを巡る取引について、サントスは同選手獲得にむけてマルタ国内の投資ファンドである『ドイエンスポーツ』から融資を受けていた。移籍金は1300万ユーロ(約16億8000万円)にものぼっていたが、サントスはユーロからブラジル国内の通貨であるレアルへの換算で実際のレートよりも低く見積もったことによる問題が発覚したという。
インテルナシオナルは当初、友好的な解決策のもとでサントスとの和解する可能性を探っていたとのこと。しかし、両クラブが合意に至ることはなく、インテルナシオナルが訴訟を起こすと、先月30日にサントスのクラブ口座凍結が命じられている。
なお、サントスは口座凍結の解消にむけてインテルナシオナルに対して再び連絡をとったと伝えられている。先日にはダミアン本人がインテルナシオナル復帰に対する思いを明かしていたが、同選手の古巣は過去の移籍劇に関する問題を抱えているところだ。
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