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清水と横浜FCが獲得狙ったパラグアイ代表MFが今冬退団へ!マンUペレイラ加入で構想外

ロベルト・ピリス・ダ・モッタ 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの清水エスパルスが今夏獲得を狙ったパラグアイ代表MFロベルト・ピリス・ダ・モッタ(27)は、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のCRフラメンゴ退団に向かっているようだ。3日、ブラジルメディア『TORCEDORES』が伝えている。

 モッタは2018年夏にCRフラメンゴへ完全移籍により加入。しかし、移籍1年目からレギュラーに定着することはできず、昨夏にスュペル・リグ(トルコ1部)のゲンチレルビルリイSKへ1年レンタルにより加入。昨季はリーグ戦で36試合に先発出場するなど、本来のパフォーマンスを発揮していた。

 しかし、ゲンチレルビルリイSKは350万ユーロ(約4億7000万円)による買い取りオプションを行使しなかったため、今夏にCRフラメンゴに復帰。マンチェスター・ユナイテッドからMFアンドレアス・ペレイラ(25)がレンタルにより加入したこともあり、今季は第11節・シャペコエンセ戦で2分間ピッチに立ったのみとなっており、それ以外はほぼ全試合でベンチ外となるなど、構想から外れている。

 モッタの去就を巡っては、CRフラメンゴとの契約を来年12月まで残す中、今夏に横浜FCが年俸100万ドル(約1億1000万円)による2年半の契約でオファーを提示したものの、選手サイドが却下。その後、清水エスパルスがCRフラメンゴに対して200万ドル(約2億2000万円)を支払い、50%の保有権を取得するという条件でオファーを提示していた。

 しかし、清水エスパルスは一転して、今年6月に契約満了でCRフラメンゴを退団したブラジル人MFホナウド(24)の獲得を発表。フリーでの獲得が可能なホナウドへターゲットを切り替えており、結局モッタはCRフラメンゴに残留していた。

 その中、CRフラメンゴ首脳陣は今冬の移籍ウィンドウでモッタを放出する方針を固めたとのこと。同選手の獲得に1000万レアル(約2億円)を費やしているほか、これまで年俸等で1600万レアル(約3億3000万円)を支払うなど、多額の資金を要していることがクラブにとってネックになっているようだ。

 なお、CRフラメンゴは今夏にJリーグ移籍の可能性が消滅した後もモッタのレンタル先を探していたが、オファーが届くことはなかったという。パラグアイ代表の一員としてコパ・アメリカ2021に出場した実績もあるだけに、今冬に再びJリーグクラブが同選手の獲得に名乗りをあげるかもしれない。