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遠藤航復活で久々の勝利!シュツットガルト監督の起用法変更に独メディア注目

遠藤航 写真提供: Gettyimages

 VfBシュツットガルトに所属する日本代表MF遠藤航(28)は3日、ブンデスリーガ第7節・ホッフェンハイム戦でフル出場し、開幕節以来となる勝利に貢献した。その中、ドイツメディア『BULINEWS』はシュツットガルトが勝利した要因として同選手を取り上げている。

 遠藤航は昨季、ブンデスリーガで33試合に先発出場し、中盤センターでの安定したプレーを披露。ペルグリノ・マタラッツォ監督やチームメイトからの信頼を得ると、今季からキャプテンとしてチームをけん引している。しかし、シュツットガルトはブンデスリーガ開幕節・グロイター・フェルト戦こそ勝利したものの、以降は白星をあげられず、前節終了時点で1勝2分3敗とスタートダッシュに失敗していた。

 しかし、ホッフェンハイム戦では18分にDFマルク=オリヴァー・ケンプフ(26)が先制ゴールをあげると、後半にも2点を追加。終盤に1点を返されるものの、ホッフェンハイムの反撃を振り切り3-1で勝利している。

 このシュツットガルトの戦いぶりについて、『BULINEWS』は「マタラッツォ監督にとって、以前携わっていたクラブを相手に勝利したことは非常に重要だった」と回顧。そして勝因として、遠藤航がポジション変更により本来のパフォーマンスを取り戻したことをあげている。

 マタラッツォ監督は前節のホッフェンハイム戦で4バックシステムへの変更を行うとともに、遠藤航をアンカー(中盤の底のポジション)に配していたが、同選手は相手からの厳しいマークに遭い、持ち味を発揮することができなかった。

 しかし、ホッフェンハイム戦ではこれまで慣れ親しんだ3バックシステムに戻すとともに、アンカーにはMFアタカン・カラソル(24)が起用。『BULINEWS』は遠藤航を中盤やや前目のポジションでプレーさせた指揮官の采配が功を奏したという見解を示している。

 なお、遠藤航は今季ここまでの全試合におけるデュエル回数がチーム最多の143回にのぼっており、ドイツ紙『ビルト』で紹介されている。マタラッツォ監督は中盤で重要な役割を果たしている同選手を最大限に生かすための解決策を見つけたと言っても良いかもしれない。