ラ・リーガ バルセロナ

元バルサMFが母国復帰へ前進も…中東クラブをわずか2カ月で退団

バルセロナ在籍時のパウリーニョ 写真提供: Gettyimages

 バルセロナでプレーした過去をもつ元ブラジル代表MFパウリーニョ(33)は母国復帰に近づいているものの、しばらくは無所属状態となるようだ。4日、ブラジルメディア『TORCEDORES』が伝えている。

 パウリーニョは、2015年6月にトッテナム・ホットスパーから広州FC(旧広州恒大)へ完全移籍により加入。その後、2017年夏にバルセロナへ加入したものの、翌年にレンタル移籍により広州FCへ再加入。2019年には買い取りオプションが行使されたが、今年6月22日に退団が発表されていた。

 同選手は広州FC退団後、スペインメディアの取材でバルセロナ復帰を望むコメントを残していた。ただ、パウリーニョのもとにバルセロナからのオファーは届くことはなく、アル・アハリと年俸400万ドル(約4億4000万円)による3年契約を締結。先月19日に行われた第2節・アル・ハズム戦でデビューすると、いきなりキャプテンマークを巻いてゴールを決めていた。しかし、チームが開幕から5試合連続ドローと苦しい戦いを強いられる中、パウリーニョは今月17日開催の第5節・アル・ファトフSC終了後にクラブ首脳陣に対して退団の申し出ると、双方合意のもとで契約解除に至っていた。

 そのパウリーニョの去就を巡っては、以前からカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のコリンチャンス復帰にむけて選手サイドとクラブ首脳陣が交渉を行っていると伝えられている。

 その中、『TORCEDORES』は両者が来年から契約を結ぶ方向で話し合いを進めていると報道。コリンチャンスは今夏の移籍ウィンドウでウクライナ1部の強豪シャフタール・ドネツクに所属していたMFデンチーニョ(32)やサウジアラビア1部のアル・イテハドのFWロマリーニョ(30)、さらにはアーセナルを退団したブラジル代表MFウィリアン(33)を獲得するなど多くの新戦力を確保。現時点で中盤を強化する必要がないことから、クラブはパウリーニョの獲得を急がない考えを持っているようだ。