日本代表・海外組 海外日本人選手

「鈴木優磨の残留で我々は…」STVV同僚が降格候補という意見を一蹴!

鈴木優磨 写真提供: Gettyimages

 ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)に所属するFW鈴木優磨(25)は、今夏移籍が噂されたが、複数のオファーを拒否した末に残留している。鈴木優磨がすでに練習試合に出場する中、チームメイトも同選手の残留を前向きに捉えているようだ。9日、ベルギーメディア『VOETVAL』が報じている。

 鈴木優磨はプレシーズントレーニングには参加していたものの、移籍市場が開いている間、公式戦への出場を拒否。チーム内や周囲で同選手の行動を問題視する声が上がっていた。

 ただ、同選手はセリエA移籍を望んでいた中、スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェやベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュなど複数クラブからのオファーを却下。そして今夏残留が確定すると、今月1日にクラブ施設でベルント・ホラーバッハ監督に会って謝罪。また、自身のインスタグラムアカウントでは「自分自身の振る舞いは正しいやり方ではありませんでした」とコメントを残していた。

 自身の言動を猛省した鈴木優磨は、今月2日に行われた東京五輪のU24日本代表MF田中碧(22)を擁するフォルトゥナ・デュッセルドルフとの練習試合で後半開始から出場。そして8日にはベルギー2部で首位を走るウェステルローとのトレーニングマッチで後半開始からピッチに立ち、ゴールをマーク。指揮官へのアピールに成功している。

 一方、STVVは今夏の補強で新戦力の獲得が思うように進まなかったことや、開幕からリーグ戦6試合を消化して勝ち点7の獲得にとどまっていることから、周囲では降格候補という見方が広まっている。

 しかし、STVVのMFクリスチャン・ブリュルス(32)は『VOETVAL』の取材に対して「STVVはチーム内に問題を抱えていない。私はそう確信している。それにスズキが残留したことで、我々はより一層強力になっている」とコメント。鈴木優磨の残留がチームにとってプラスに働くことを強調した。

 なお、STVVはインターナショナルマッチウィーク明けの13日、かつて明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌でプレーしていたFW鈴木武蔵(27)を擁するベールスホットVAとの一戦を控えている。