明治安田生命J1リーグのガンバ大阪でプレーした過去をもつ韓国代表FWファン・ウィジョは、今夏移籍が噂されている。同選手にはドイツやイングランドからの関心が伝えられているが、フランス国内の強豪が獲得に乗り出しているようだ。19日、フランスメディア『フットメルカート』が報じている。
現在28歳のファン・ウィジョは、攻撃陣の主力としてリーグアン(フランス1部)のボルドーを支えている。また、U24韓国代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に臨んだ後、今月上旬にチームのトレーニングに合流。15日に行われたリーグアン第2節・オリンピック・マルセイユ戦で先発出場を果たしていた。
一方、ボルドーは昨季のリーグ戦を12位で終えているが、深刻な財政難に陥る中、LOSCリールの元オーナーであるルクセンブルクの実業家が買収。4100万ユーロ(約53億円)以上の資金を捻出するために主力選手の売却を行う方針を固めており、2023年6月まで契約を残すファン・ウィジョも放出候補に含めているとのこと。また、先日にはMFヤシン・アドリをミランへ売却するかわりに、移籍金とボーナスあわせて最大1000万ユーロ(約13億3000万円)を受け取ることでクラブ間合意に至ったと伝えられている。
ファン・ウィジョにはサウサンプトンやボルフスブルクが関心を寄せているが、先週にボルドーと対戦したばかりのマルセイユが、同選手の獲得に乗り出している模様。すでにクラブ間交渉を開始しているが、ボルドーは移籍金として1300万ユーロ(約16億7000万円)を要求しているという。
なお、ファン・ウィジョは、2019年夏にガンバ大阪からボルドーへ完全移籍により加入。移籍1年目の2019/20シーズンはリーグ戦19試合に先発出場して6ゴールをマーク。そして昨季はリーグ戦32試合で先発メンバーに名を連ねて12得点をあげるなど、主力に定着している。また、東京五輪では、グループステージ全3試合で先発出場を果たし、第3節・ホンジュラス戦ではハットトリックを達成。そして準々決勝・メキシコ戦でもゴールをあげていたがチームは3-6で敗れ、ベスト8で大会を後にしていた。
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