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横浜FC、カルフィン・ヨン・ア・ピンの契約満了を発表「良い形で去りたかったけど…」

横浜FCのサポーター:Gettyimages

 横浜FCは21日、オランダ人DFカルフィン・ヨン・ア・ピンが退団することを発表した。7月31日に契約満了となる。

 世代別のオランダ代表にも選出された経験を持つヨン・ア・ピンは2011年の清水エスパルス移籍を機に来日。その後、町田ゼルビアを経て2017年に加入した横浜FCではクラブのJ1昇格に貢献するなど、主力選手として活躍したが、昨季から出場機会が減少し、今季も明治安田生命J1リーグ1試合の出場にとどまっていた。

 J1で6試合、J2で147試合4ゴールを記録したヨン・ア・ピンはクラブ公式サイトを通じて、以下のようにコメント。別れを惜しみながら、ファンへ感謝のメッセージを送っている。

 「ファン・サポーターの皆さん。まず、私自身の口から皆さんに伝えたく、クラブの了解を得て先立って私の個人のSNSでお伝えさせてもらいました。私がクラブに来た5年前は横浜FCはリーグの順位も良い状態ではありませんでした。イバが加入し、自分が加入し、ジョン、レアンドロが来たことによって、日本人のザト(中里崇宏)、ノム(野村直輝)、謙介(佐藤謙介)たちと一緒に良い時代を築くことができました」

 「僕たちが、チームが強くなることでマサ(田代真一)や伊野波(伊野波雅彦)など良い選手が集まるようになり、次の世代の光毅(斉藤光毅)や克(中山克広)に影響を与え、チームのレベルもアップしJ1に昇格することができました。私はいつもこの時の美しいサッカーを忘れることができず、思い出します。J1に昇格し美しいサッカーを展開でき、自分のキャリアの中でもとても良い時期でした。ファンのみなさんも同じ想いでいてもらえると嬉しいです」

 「本当はもう少し良い形でクラブを去りたかったけど、残念なことに怪我をしてしまって、せっかくJ1に昇格したのに非常にもったいないと感じています。今は怪我をする前のコンディションまで回復していますが、時間がかかりすぎてしまい、チームの力になることができなかったことを悔やんでいます。今はもう良い時代を築いた選手たちの多くが去ってしまい、自分も去るタイミングがやってきました。この先まだ何も決まっていないですが、自分が満足するものを見つけたいし、それがサッカーであることを願っています。サポーターのみなさん、今まで本当にありがとうございました」