Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズが獲得したピトゥカ、1.7億円の移籍金巡り代理人がブラジル1部クラブを提訴へ

鹿島アントラーズのホーム 県立カシマサッカースタジアム 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズへ加入することが決まっているブラジル人MFジエゴ・ピトゥカの移籍金を巡って、同選手の代理人とカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のサントスが問題を抱えているようだ。19日、ブラジルメディア『Costa Norte』が伝えている。

 ピトゥカは2020シーズンのリーグ戦で26試合に先発出場したほか、コパ・リベルタドーレスでも11試合でフル出場を果たしており、クラブを準優勝に導く活躍を見せていた。同選手には昨年11月から鹿島アントラーズが複数回にわたり獲得オファーを提示。一度は破談に終わったものの選手サイドがJリーグ挑戦に前向きな姿勢を見せていたこともあり、今年1月に鹿島アントラーズが160万ドル(約1億7400万円)を支払い保有権の50%を買い取るという条件でクラブ間合意に達していた。

 一方、ピトゥカは2017年にボタフォゴSPからサントスに加入しているが、その際に同選手の代理人を務めるルイス・アウグスト氏がサントスから他クラブへ移籍する際に移籍金の10%を受け取るという条件でサントス前会長のモデスト・ローマ氏と合意していた。

 しかし、今回の鹿島アントラーズへの移籍により発生する移籍金160万ドルの行方を巡っては、ルイス・アウグスト氏が10%を渡すようにサントス側に求めたものの、クラブはこれを拒否。これにより、ジエゴ・ピトゥカの代理人は訴訟を起こすための手続きに入るようだ。

 ピトゥカは先日、ブラジルメディアのインタビューにおいて鹿島アントラーズでの3年間過ごした後のサントス復帰を目標に掲げていることを明かしていただけに、代理人とサントスの関係性に不安の声が上がるだろう。