徳島ヴォルティス
“イタリア語で渦を意味する「Vortice」から生まれた造語。豪快な鳴門の渦潮のように、パワー・スピード・ 結束力を兼ね備え、観客を興奮の渦に巻き込むチームを目指しています。”
徳島ヴォルティス公式サイトより
イタリア語「ヴォルティス」の深意
「ヴォルティス(Vortice)(渦)」はとても不思議な単語だ。「力強さ」や「破壊力」などたくましさを表しながら、「感情」に関する言葉と組み合わせると、全く違う意味を持つ。
例えば「Vortice di amore」という「amore(愛情)」と合わせた表現では「逆らえないほどの愛情」という意味になる。同クラブのスローガンにもぴったりなフレーズと言えよう。
ちなみに「Vortice」のイタリア語の正しい発音は「ヴォルティス」ではなく「ヴォルティチェ」である。
ギラヴァンツ北九州
“イタリア語で「ひまわり」という意味の「Girasole」と「前進する」という意味の「Avanzare」を組み合わせた造語。ひまわりは、ホームタウンである北九州市の市花で、太陽に向かって力強く伸びていく元気を象徴するものです。「Girasole」は、本来「ジラソル」と発音しますが、ここでは「ジラ」部分を「ギラ」と読み、太陽の輝きと躍動を想起させる強い語感としました。「北九州から、日本、アジア、そして世界へと飛躍すべく、常に成長・前進を続ける光り輝くチームであり続けたい」「サポーターや地域が輝き、元気になる、その象徴でありたい」という願いが込められています。”
ギラヴァンツ北九州公式サイトより
イタリア語「ジラソル」と「アヴァンツァーレ」の深意
ギラヴァンツは、イタリア語「ジラソル(Girasole)」と「アヴァンツァーレ(Avanzare)」を組み合わせた造語ということで、2つの単語について見てみよう。
「Girasole」は「Girare(向く)」と「Sole(太陽)」が組み合わさって「太陽の方に向く」という言葉で「ひまわり」を意味する。日本語「向日葵」と同様の成り立ちだ。ひまわりはイタリアで、感謝を伝えたい人や尊敬する人に渡す花だ。
「Avanzare」は確かに「前進する」という意味を持つが、ただ前を向いて進むだけではない。「一生懸命目標に向かって進む」という強い気持ちが含まれ、日本語の「邁進」に近い意味である。
モンテディオ山形
“イタリア語の「Monte(山)」と、「Dio(神)」を組み合わせた造語で、「山の神」を意味しており、拠点とする山形県の霊峰出羽。三山(月山、湯殿山、羽黒山)と、頂点を目指すチームを表している。”
モンテディオ山形公式サイトより
イタリア語「モンテ」と「ディオ」の深意
「モンテ(Monte)」と「ディオ(Dio)」の意味は、クラブの説明通り「山」と「神」である。力強いクラブ名ではあるが、イタリア語で「山の神」という意味にしたい場合は2つの単語の順序は逆であり、さらに間に「del(の)」を入れる必要がある。造語でなく正しいイタリア語にすると「ディオデルモンテ山形」だ。
また、山形を応援するサポーターが使えそうな「Dio(神)」を含めたフレーズがある。それは「ジョカーレ・ダ・ディオ(Giocare da Dio)」だ。「Giocare」は「プレーする、遊ぶ」、「da Dio」は「神のように」を意味し、合わせると「感動するほどのプレーをする」となる。チームのスローガンにもなりそうな力強いメッセージだ。
ファジアーノ岡山
“ファジアーノ(Fagiano)とはイタリア語で「キジ(雉)」の意味。キジは岡山県を代表する鳥として、県鳥に指定されている鳥。また、郷土に古くから伝わる桃太郎伝説でキジが鬼退治に活躍したことにちなみ命名。”
ファジアーノ岡山公式サイトより
イタリア語「ファジアーノ」の深意
イタリアで「ファジアーノ(Fagiano)(キジ)」は、なかなか手に入らない高級肉で、富裕層家庭や高級レストランでしか食べないイメージが強い。「ファジアーノ岡山」と聞けば「クオリティのあるチーム」を想像するイタリア人が多いだろう。
また、自転車競技には「Fare il fagiano(キジをする)」という言い方があり、「相手が気づかないよう少しずつペースを上げる」という意味で、選手の賢さを表す。
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