
所属チーム:ミラン
喧嘩相手:オニェウ
イブラとやり合うには自分の力に余程の自信がなければできないものだ。そして2010年のミランで彼の喧嘩相手となったのは、198cmに100kgの巨人ディフェンダー、オグチ・オニェウだった。
練習中、オニェウがイブラに向かって「あなたにビビるものか」と発言すると、イブラのプレーが荒れ、ピッチで大喧嘩が始まった。口だけではなく、空手やテコンドーなどが繰り広げられ、周りの選手は恐怖に固まりつつレベルの高いファイトを目の当たりにした(イブラもオニェウも武術に興味がある)。
当時の監督マッシミリアーノ・アッレグリは、2人を止めるために練習を中止するしかなかった。イブラはその喧嘩で肋骨を骨折したというが、表情には痛みらしきものは浮かばなかったという。

所属チーム:インテル
喧嘩相手:マテラッツィ
インテル時代のイブラとマルコ・マテラッツィと言えば、両者共にリスペクトをされていた選手ではあるが、同時にキレやすいタイプでもあった。チームメイト間で争いが起きれば、リーグ戦に大きな影響を与えるだろう。
しかし、共にプレーしていた3年間(2006〜2009年)は、お互いに我慢することができたようだ。2人がぶつかり始めたのは、イブラがミランに移籍したタイミングである。
2010年11月14日に行われたミラノダービーで、ある事件が起きた。イブラが試合中マテラッツィに、テコンドーの技を見舞ったのだ。
イブラは当時を振り返りこのようにコメントしている。
「前半にマルコ(マテラッツィ)から酷いファールを受けて頭にきた。この瞬間を4年前から待っていた」
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