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【ビッグ6への下剋上】プレミア中堅クラブの今シーズンの展望〜第2部〜

【ボーンマス】編集部注目度:★★★★☆

カラム・ウィルソンの契約延長にこぎつけたことは今シーズンを占うにあたって重要な出来事だ。ウィルソンとジョシュア・キングの2トップは正直強豪チームからしても脅威であることは確かだ。これまではこの2選手のケアができていれば問題なかったのだが、昨シーズンのライアンフレイザーやデイヴィッド・ブルックスの前線への飛び出しやアシストを鑑みると、より戦いにくい相手に変貌を遂げた。

ボーンマスを率いるエディ・ハウ監督は策士としてその手腕を評価されている。昨シーズン、バイタリティスタジアムでチェルシー相手に圧勝をしたのはまさにハウの真骨頂と言ってもいいほどだ。とにかく走り相手を撹乱。さらには引き込んで引き込んで仕掛けたカウンターも決まり4-0で快勝した。

しかし、失点が多いことが気になる点でもある。2017/2018の61失点から昨シーズンは70失点へと増加。守備面の改善にはまだまだ時間がかかる印象を抱かざるを得ない。


【バーンリー】編集部注目度:★★★☆☆

強固なブロックを敷く4-4-2を固辞し続けることができるか。バーンリーにとっては重要ミッションであることには違いない。昨シーズン前半はブロックを形成するも徐々にほころびが生まれ、68失点はリーグワースト5位。17/18シーズンは39失点で終えているだけに修正したいところだ。

昨シーズン途中で正ゴールキーパーをジョン・ハートからトム・ヒートンへ代えたことはチームを劇的に変化させるターニングポイントとなった。ヒートンを始め、ジェームズ・ターコウスキー、ベン・ミーの2センターバックの軸がぶれないことを切に願う。

またスティーブン・ドフール、ヨーハン・ベルク・グズムンドソンの再起にも注目したい。リーグ戦7位で終えた17/18シーズンでは彼らの活躍はバーンリーの屋台骨となっていたが昨シーズンではそれを超えることができず鳴りを潜める結果になってしまった。本来のパフォーマンスを発揮できるならば、ドフールの展開力やグズムンドソンの的確なクロスは、クリス・ウッドやアシュリー・バーンズのFWたちを勇気づけるオプションになるはずだ。

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名前:秕タクオ

国籍:日本
趣味:サッカー、UNO、100均巡り

サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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