鹿島アントラーズ 北海道コンサドーレ札幌

日本代表初選出の鈴木武蔵、鹿島戦不発を悔やむ「自分たちが慌てていた」

北海道コンサドーレ札幌の鈴木武蔵 写真提供:GettyImages

 北海道コンサドーレ札幌の日本代表FW鈴木武蔵はホーム・札幌ドームで行われた明治安田生命J1リーグ第4節・鹿島アントラーズ戦で先発出場を果たしたものの無得点に終わり、チームも1-3と敗れている。

 自身初となるA代表選出が正式発表されてから迎える初めての公式戦では、ゴール裏のサポーターが中央に「武蔵」と書かれた日の丸の国旗が掲げられるなど、周囲から大きな期待を背負う中迎えた。

 しかし昨季アジア王者を目前に中央にスペースを与えないコンパクトな守備網を突破することができず、自分自身の足元に入る縦パスを奪われるシーンが目立った。

 得意とする最終ラインの裏への抜け出しを完全に封じられた鈴木武蔵は試合後のミックスゾーンにおいて「失点後に自分たちの中で慌てている部分があった。アントラーズの引いたブロックを崩すことができずにいた。カウンターが鋭いということもあり、アントラーズの強みが出た試合になった」と試合を総括している。

 また「慌てている」という表現については「我慢する時間帯がすごく長かったし、自分たちでポゼッションしているという感覚がなかった。アントラーズの守備陣と我慢比べになったが、その中で慌てずにプレーできたら良かった」と説明している。

 さらに試合終了間際の決定機でネットを揺らすことができなかったことについて報道陣から質問が飛ぶと「あのような決定機が前半のうちに出せたら良かった。(自分たちに)勢いのある時間帯に得点を重ねるチャンスがあったので、勿体なかった」と悔やんでいる。

 そして日本代表に初選出されたことによって、試合に臨むにあたっての変化については「特に変わりはない。コンサドーレでやることは一緒だし、トレーニングからそのことを意識している」と語った。

 コンサドーレでは吉原宏太氏以来、20年ぶり2人目となる日本代表メンバー入りを果たした鈴木武蔵であるが、これからも自分自身に対して謙虚な姿勢でチームとともに更なる高みを目指すことだろう。