横浜F・マリノス 浦和レッズ

前線補強急務の横浜F・マリノス、浦和レッズから李忠成の獲得発表

 横浜F・マリノスは27日午前、浦和レッドダイヤモンズからFW李忠成の獲得を公式発表している。

 かつて日本代表の一員として2011年のアジアカップ決勝・オーストラリア戦で決勝ゴールを叩き込んだ李忠成は、2014年シーズンから浦和レッズに加入。定位置を掴むと2016年シーズンには2桁得点をマークし、昨季はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇に大きく貢献した。

 しかし今季はFW興梠慎三とFW武藤雄樹の前に先発での出場機会に恵まれず、前線の入れ替えを図るクラブ首脳陣の狙いもあり、シーズン終了後に退団の可能性が伝えられていた。

 一方、横浜F・マリノスは今季限りでFWウーゴ・ヴィエイラの退団が正式決定したほか、FW伊藤翔も鹿島アントラーズへの移籍が内定していたため、前線における後釜確保が急務となっていた。

 李忠成は横浜F・マリノス加入について「2019シーズンより横浜F・マリノスでプレーすることになりました、李忠成です。伝統あるチームでプレーできることに自分自身への期待と責任を感じています」

 「監督、GMからの「日本一を獲る」という熱い思いを伺ったとき、過去僕が感じた感動がまた身体を駆け巡るのを感じました。僕にできることは、今まで培ってきた経験をプレーだけではなく、精神面でもチームに還元していくことだと思っています。一ミリの妥協もなく、日々練習に取り組み、試合ではチームの勝利に貢献できるよう、持てる限りの力を発揮していきたいと思います」

 「夢を持つ素晴らしさと、それを実現する大きな喜び、マリノスに携わる全ての方々と共に感動したいと、今はその一心でいます。一日も早くマリノスの一員と認められるよう全力で走っていきます。2019シーズンより、「横浜F・マリノス 李忠成」に熱い応援、お願いいたします。熱い応援に全力で応えて行きたいと思います!」とコメントを残している。

 また浦和レッズに対しては「お世話になった浦和レッズのファン・サポーターのみなさまにご報告があります。2019シーズンから、横浜F・マリノスに移籍することになりました。本当に浦和レッズの全てに感謝しています。5年間ありがとうございました」

 「僕にとって5年間在籍した浦和レッズは『愛』の溢れた偉大で、すばらしいチームでした。たくさんの愛を与えられ、正直最初はその受け取り方、返し方に悩んだ時期もありました。しかし、いつしかその愛に真摯に向き合うことで、僕は浦和の一員として大きな幸せを感じていました。 浦和での5年間で掛け替えのない多くの感動、歓喜を、ファンのみなさん、サポーターのみなさん、チームメート、レッズに関わる全ての方々と共有できたことをとても誇りに、幸せに思います」

 「2019年もそんなチームでみなさんと共に戦い、Jリーグ・ルヴァン・天皇杯・ACLと全てのタイトルを獲り、また喜びを共に分かち合いたかったのですが、残念ながらレッズからの契約更新はありませんでした」

 「サッカー選手として次に進む道を考えなければいけない中、複数のクラブのお話の中から横浜F・マリノスの一員として共に戦うことを決めました。僕は、サッカーが好きです。体が動かないと自覚するそのときまで僕はサッカーをやっていたい。1パーセントの妥協なくサッカー選手として日本一に向かって全力でプレーするのみだとそのとき決意しました」

 「1人でも多くの人たちと夢をみるすばらしさと、実現する喜びを共有できたら嬉しく思います。 本当にこの5年間すばらしい時間をみなさんと歩めたことを幸せに思います。ありがとうございました」とコメントを残して別れを告げた。