プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド

モウリーニョの後任監督候補。マンUに適した人材は?

マンチェスター・ユナイテッドは18日、ジョゼ・モウリーニョ監督の退任を発表。後任にはクラブの伝説的OBオーレ・グンナー・スールシャール氏が就任するとみられている。スールシャール氏は、2008年から2010年までマンチェスター・ユナイテッドのリザーブチームを指導。2010年末から2014年まで母国ノルウェーのモルデの監督を経て、2014年1月には当時プレミアリーグに所属していたカーディフ・シティの指揮官に就任。しかし、低迷するチームを残留に導けず退任。2015年から現在まで再びモルデの監督を務めている。選手時代の実績は申し分ないが、指導者としてはマンチェスター・ユナイテッドのようなビッククラブに相応する実績を持ち合わせていない事はたしかだろう。そこで今回は、マンチェスター・ユナイテッドの正式な後任監督に就任する可能性が報じられている指揮官をご紹介したい。


ローラン・ブラン

直近では2013年から2016年までパリ・サンジェルマンの指揮官を務めた。リーグ・アン3連覇を果たすなど国内無敵を誇っていたが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で結果を残せず退任している。ブランクこそあるが、実績は確かだろう。マンチェスター・ユナイテッドで現役を終えたクラブOBであることから、英紙『ミラー』などが後任監督候補として報じているが、具体的な情報は乏しく、就任の可能性は低いだろう。


フレン・ロペテギ

ポルトとスペイン代表で成功を収めたフレン・ロペテギだが、レアル・マドリードでは屈辱的な大失敗に終わった。一部メディアで、ロペテギにオファーする可能性が報じられたが、可能性は極めて低い。代理人も「どこにも売り込んでいない。まだ時間が経っていないし、いまは回復する時間だ。それから新しいオファーを検討していく」と回答している。


レオナルド・ジャルディム

2014年夏にモナコの指揮官に就任すると、1年目にCLベスト8進出。毎年主力選手を引き抜かれながらも、3年目にはCLベスト4、リーグ・アン制覇を成し遂げた。今季18位に低迷したことで解任されたが、依然として関係者からの評価は高い。英メディア『スカイ』などはサウジアラビアの強豪アル・ナスルと契約成立目前であると報じている。ただ、モウリーニョ解任を受けてマンチェスター・ユナイテッドがオファーを提示すれば、状況は一変するはずだ。


マウリシオ・ポチェッティーノ

マンチェスター・ユナイテッド側から見れば最高の人材だろう。しかし、トッテナム・ホットスパーは全力で阻止するはずで、ポチェッティーノ本人が強く希望しない限り、退団はあり得ない。多くのメディアでユナイテッド移籍が報じられているが、可能性は極めて低い。


ジネディーヌ・ジダン

前人未到のCL3連覇を置き土産にレアル・マドリードを退団したジダン。マンチェスター・ユナイテッドにとっては最高の人材だろうが、本人に現場復帰の意思があるかは不明。イギリスのオンラインベッティングサイトでは、倍率5倍と最有力とみられている。


アントニオ・コンテ

チェルシーでプレミアリーグ制覇を経験した実績十分の指揮官だ。ユベントスを指揮した際には、ポール・ポグバを3-5-2のシステムで輝かせていた。劇的に状況を変化させたいマンチェスター・ユナイテッドにとっては適した人材だろう。しかし、レアル・マドリードやローマ、インテルなども招聘に動いていると報じられており、好条件を出す必要がありそうだ。


マイケル・キャリック

昨季限りで現役を引退し、ジョゼ・モウリーニョのもとでアシスタントコーチを務めていたキャリック。事態の収拾を図るため、クラブを熟知している同氏が後任監督に就任する可能性も考えられるだろう。


オーレ・グンナー・スールシャール

クラブ公式HPがフライング発表したことで、暫定監督に就任することがほぼ確実となったスールシャール氏。指導者としての実績は乏しいため期待値は低いが、暫定監督として結果を残せば、正式な監督に昇格するだろう。